エターナルホスピタリティグループとENEOSの新たな協力
最近、エターナルホスピタリティグループの傘下にあるエターナルホスピタリティジャパンが、ENEOSと新たに廃食油を持続可能な航空燃料(SAF)として利用することを目的とした連携協定を締結しました。この取り組みは、航空業界の脱炭素化を促進する重要な一歩となります。
取り組みの背景
航空業界はCO2排出削減が求められている中で、従来の石油由来の燃料に代わる持続可能な選択肢として注目されているのがSAFです。通常のジェット燃料と異なり、SAFは廃食油やバイオマスなどの再生可能な資源から生産されるため、環境への負荷が大幅に低減されます。
エターナルホスピタリティグループは、自社の焼鳥店「鳥貴族」で発生する廃食油を収集し、これをENEOSが和歌山県有田市に建設中の国内最大規模のバイオ燃料製造プラントで利用する計画です。このプラントの稼働によって、さらに多くの廃食油が衛生的にリサイクルされ、航空業界での持続可能な燃料供給が実現される見込みです。
「鳥貴族」とは?
1985年に大阪で創業された焼鳥チェーン「鳥貴族」は、税込390円均一のリーズナブルな価格設定と、国産鶏肉を使用した焼鳥が人気です。現在、日本全国に661店舗を展開しており、看板メニューである「貴族焼」は多くのお客様に愛されています。また、鳥貴族は2014年より「国産国消への挑戦」として、主要な食材を国産にシフトする取り組みを開始し、2016年には全ての食材を国産にすることを実現しました。
持続可能な社会を目指して
エターナルホスピタリティグループは、焼鳥屋を通じて世の中を明るくし、社会に貢献することを企業理念に掲げています。今後も、持続可能な社会の実現に向けて、環境負荷の少ないビジネスモデルを推進していく方針です。今回は、飲食業界における環境問題解決の一助として、廃食油を航空燃料へと転換する取り組みが注目されています。
まとめ
エターナルホスピタリティグループとENEOSの新たな連携は、航空業界の持続可能な未来を見据えた進展です。廃食油を有効に活用することで、環境保護と共にビジネス機会を創出し、これからの日本の食品産業や航空業界における新たな基準となることが期待されます。今後もこのような取り組みが進むことで、さらなる持続可能な社会の実現が促進されることを願います。