インスリン針の新体制
2026-08-26 09:07:55

インスリン注射針向けレーザー溶接用材の量産体制を整えた日本金属株式会社

インスリン注射針向けレーザー溶接用材の量産体制を整えた日本金属株式会社



日本金属株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:下川康志、証券コード:5491)が、インスリン注射針の需要拡大に応じて、レーザー溶接に適した「薄肉・狭幅ステンレス鋼」の量産体制を確立しました。これにより、高品質な素材を安定的に供給することが可能となります。

背景:世界的な注射針需要の拡大


国際糖尿病連合(IDF)の2025年5月のデータによると、糖尿病の成人患者数は世界で約5億8,900万人に達するとされています。この数字は2050年にはさらに増加し、約8億5,300万人にまで膨れ上がる見込みです。この増加に伴い、インスリン注射針の必要性も高まっています。
最近の技術革新により、「痛みが少なく、あざができにくい」という特性を持つインスリン注射針の設計が進んでおり、30G・31G・32Gといった極細径の管が採用されています。また、自己注射をより便利にするために小型のペン型注入器も普及しています。そのため、肥満防止薬用の極細針も使用されるようになり、市場はさらなる成長を見せています。

日本金属株式会社の実績


当社は「痛くない針」や医療・美容向けの薄肉溶接管用材料として、安定した品質を誇るステンレス鋼「NK-304NKM」を国内外に供給しています。当社の注射針用材の市場シェアは、国内で約57%、海外主要市場で約55%に達し、特にその品質は高く評価されています。

技術革新:レーザー溶接への移行


従来のインスリン注射針の製造は、主にTIG溶接やプラズマ溶接を用いて行われてきました。しかし、急速に高まる需要に応えるため、高速で薄肉化が実現できるレーザー溶接技術の導入が進んでいます。これにより、当社も顧客のニーズに応じた高品質の薄肉・狭幅材を供給する体制を整えました。

本製品の特長


当社が提供するレーザー溶接用材には、高い安定性と多様な特性があります。
  • - 優れた切断面品質:溶接の質を左右する切断面比率を高度に制御し、溶接不良を最小限に抑えます。
  • - 長尺・安定供給:約4,000mのコイル全長において、一貫した溶接性を確保しています。
  • - 高精度な寸法公差:板厚や幅の公差を極限まで追求し、緻密な管理を行っています。
  • - 高い加工性:極細まで引き伸ばしても破断せず、優れた性能を発揮します。

当社は、長年にわたり磨き上げてきた圧延技術や加工技術を活用し、医療技術の進歩や社会課題の解決に寄与していく所存です。

第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」


当社は「人と地球にやさしい新たな価値を共創するMulti&Hybrid Material企業」をビジョンに掲げています。このビジョンの実現に向けて、さまざまな素材を活用した製品開発を進めており、最終製品に近い形状への成形加工や素材レベルでの性能の実現を目指しています。

日本金属株式会社は、今後も業界のニーズに応えつつ、革新的な技術力を活かしていくことで、社会に貢献してまいります。


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