バンダイナムコがAI技術で切り拓く新たなキャラクター表現
株式会社バンダイナムコエクスペリエンス(東京都港区、社長:川﨑寛)は、未来志向のコンテンツ制作においてAIを活用する第一弾として、オリジナルの知的財産「ポラポリポスポ」のミュージックビデオ制作に生成AIを取り入れています。これにより、リアルな顧客体験を提供し、作品をより深く楽しむことができるようになります。
AI技術を駆使した「ポラポリポスポ」のミュージックビデオ
2025年11月19日に「ポラポリポスポ」の公式YouTubeチャンネルにおいて公開された新曲『励ましの歌』のミュージックビデオでは、CGキャラクターバンド「WAKAZO」の個性が存分に発揮される演出が施されています。このビデオでは、演奏シーンの合間に生成AIの技術が使用されたワンカット素材が挿入され、見る人を楽しませる新たな視覚体験を提供しています。
この映像作品では、3次元の実写的な表現と2次元のCGキャラクターが融合し、「2.5次元キャラクターイラスト」という新しいスタイルが生まれています。「WAKAZO」の3人が、自然に囲まれた街を車で旅する様子が描かれ、視聴者をファンタジーの世界へと誘います。
精密なCG表現と独自の技術
メインのバンド演奏シーンは、「ゼロエディットモーションキャプチャー」という革新的な技術を使用して制作されています。この技術により、ギターやベースの弦を押さえる指先やドラムのシンバルの動きまで正確にCGで描写されています。こうした高精度なキャラクター表現は、キャラクターの物語性や個性をより豊かにし、ファンにとってのコンテンツの満足度を向上させることに繋がっています。
今後も「ポラポリポスポ」では、生成AIを利用した映像演出を段階的に取り入れ、より多様なコンテンツをファンに提供していく方針です。これにより、IPの持つ世界観がさらに深まり、広がりを見せることでしょう。
テクノロジーと人間の創造性の共存
バンダイナムコエクスペリエンスは、AI技術を活用してコンテンツ制作の効率化を図るだけでなく、リアルエンターテインメントならではの顧客体験を向上させることを目指しています。福田未和プロデューサーは、生成AIを含む新たなテクノロジーが発揮する可能性を認めつつ、それだけではなく人間の創造性や情熱が重要であると強調します。
彼女は、「キャラクターが持つ感情や物語を伝えるには、テクノロジーだけではなく“人の手”による繊細なクリエイションが不可欠です。」と述べており、ようやく技術と人間力が調和した新たなエンターテインメントの形を探求する意向を示しています。
多様なつながりを生かし新たなエンターテインメントの創造へ
今回のミュージックビデオは、バンダイナムコホールディングスが推進する「CW360」というアプローチの一環であり、多様なパートナーとともに新たなエンターテインメントの創造を目指しています。CGやポストプロダクション、AI技術に精通したクリエイターたちが参加し、技術挑戦と創造性の融合を進めています。
未来を担う「ポラポリポスポ」
「ポラポリポスポ」は、キャラクターたちの“生き方”を音楽と物語で表現し、ファンに「自分らしく生きる勇気」を伝えるプロジェクトです。2024年6月には神奈川県民ホールにて無償CGライブを開催し、2,000人を超える観客を動員しました。公式YouTubeチャンネルではオリジナル楽曲やボイスドラマが公開中で、コンテンツ制作の裏側やプロフェッショナルへの感謝を発信し続けています。これにより、持続可能なエンターテインメント環境の構築と若手クリエイターの育成支援を推進しています。
「ポラポリポスポ」の公式サイトやSNSアカウントで最新情報を確認できます。
今後もAI技術を取り入れた新しいキャラクター表現が生まれ続ける「ポラポリポスポ」の動向をお見逃しなく!