田頭真理子が新CCOに就任
一般社団法人El Sistema Connect(本社:東京都中央区)では、新しい役職CCO(Chief Community Officer)を設立し、人気の写真家でありリーダーでもある田頭真理子氏がその座に就くこととなりました。彼女は「ホワイトハンドコーラスNIPPON」の活動を通じて、多様なバックグラウンドを持つ子どもや大人たちに希望と成長をもたらしてきました。
コミュニティ形成の重要性
田頭氏は、インクルージョンの未来を創るためにはコミュニティの形成が不可欠であると強調しています。この役職の創設は、持続可能な共存社会を目指すものであり、100年先を見据えたビジョンを持っています。新CCOとして、田頭氏は団体のメンバーだけでなく、保護者やスタッフ、さらには支援者たちの働きにも注目し、彼らがいかにして団体の活動に関わっているのかを広く知らしめていく考えです。
これまでの取り組み
田頭氏は、以下の取り組みを実施してきました:
1.
意見交換の場の設置
子どもたちとともに団体のビジョンやミッション、バリューを確認するために、保護者や講師を交えた意見交換の場を設けました。
2.
保護者の部活動の発足
レッスンヘルプ室や公演準備室を立ち上げ、保護者たちが支援活動に参加できる機会を創出しました。
3.
アイディアの事業化
保護者や子どもたちからの提案をもとに、団体内の事業として実現するための検討を続けています。
4.
マンスリーサポーターとのヒアリング
毎月金銭的な支援を行っているマンスリーサポーターへの活動に対する思いを聞き取る取り組みを行いました。
今後の目標
田頭氏は、短期間の成果を追うのではなく、組織内の活発なコミュニケーションを継続することの重要性を訴えています。「参加する全ての人が意見を自由に発し、互いに尊重しあう環境を作り出す」のが今後の目指すべき姿勢です。彼女は、「これまでの活動の中で新たな発見があり、各人の価値観や内に秘めた情熱を知ることが出来た」と話し、CCOの役割を通じて、コミュニティの活性化に取り組んでいく考えを示しています。
田頭真理子の就任に関するコメント
田頭氏は、自身の原風景として商店街の景色を挙げ、母親に連れられた買い物の思い出が色褪せないことを語ります。彼女は、ホワイトハンドコーラスNIPPONが将来的には、学校帰りの子どもたちや買い物帰りのお年寄りたちが気軽に集まり、歌や手歌を楽しむ雰囲気を持った場所になることを夢見ています。「自然に人が集まる、そんな環境を目指します」と力強く述べました。
田頭真理子のプロフィール
田頭真理子氏は広島県尾道市出身の写真家であり、エルシステマや震災被災地の取材を通じて困難な状況に向き合うエネルギーをテーマに撮影を行っています。「第九のきせき」制作にも参与しており、多様な人々との交流を大切にしています。
ホワイトハンドコーラスNIPPONの使命
ホワイトハンドコーラスNIPPONは、様々な障害を持つ子どもたちに音楽教育を提供するインクルーシブな合唱団で、2019年に設立されました。参加は無料で、経済的な背景に関わらず、すべての子どもに開かれています。手話と歌の融合を通じて、未来世代の音楽を創造しています。2023年には『キッズデザイン賞』を受賞し、2024年にはオーストリアの『ゼロ・プロジェクト・アワード2024』にノミネートされています。これからも、田頭真理子氏を中心に、さらなる発展が期待されます。