連携で促進するエコ
2025-07-01 14:56:55

船場とチヨダウーテが手を組み、サーキュラーエコノミー促進へ

船場とチヨダウーテの業務提携



株式会社船場とチヨダウーテ株式会社が、2025年7月から業務提携を開始することを発表しました。この提携により、商業施設やオフィスの多様な空間における企画・設計・施工に力を入れ、持続可能な資源循環を目指します。具体的には、チヨダウーテが開発したリサイクル石膏を100%使用した「チヨダサーキュラーせっこうボード」を多くの現場に採用するほか、使用済み石膏ボードの回収・再利用を通じて原材料供給の循環を強化します。

業務提携の背景と目的



現在、石膏ボードは店舗や住宅の内装材として広く用いられていますが、その解体や改装に伴い、多くの使用済み石膏ボードが廃棄されています。2032年には廃棄量が約200万トン、2047年には300万トンを超える見込みです。これにより埋立処分場が逼迫しており、国内の火力発電所から供給される石膏原料は年々減少しています。日本は年間200万トン以上の石膏を海外から輸入しており、資源の安定供給と天然石膏への依存を減少させるためには、廃石膏ボードの再利用が急務です。

船場とチヨダウーテは、これまでも廃石膏ボードの回収と再利用に取り組んできました。今回の提携により、より実効性のあるサーキュラーエコノミーのモデルを構築する道筋をつけます。

提携による主な取り組み



1. 社会実装の推進


船場は「チヨダサーキュラーせっこうボード」を多くの施工現場で採用し、資源循環の確立を図っています。すでにALLU SHINJUKUやグランハマーなどで導入実績があります。

2. 再生石膏ボードの供給拡大


使用済みの石膏ボードを分別回収し、チヨダウーテに提供して原料として活用します。これにより、再資源化を前提にした解体や分別が行われ、生産体制が強化されます。

3. 業界への波及と情報発信


この取り組みや成果を広く発信することで、石膏ボードに関連する社会課題への関心を高め、業界全体のサーキュラーエコノミー化を促進します。

未来に向けて


今後も両社は、建築や空間創造における循環型社会の実現に向け、流通や技術、意識の変革を進めていく方針です。「Good Ethical Company」というビジョンを掲げ、持続可能な未来づくりに向け、地域社会や自然環境への配慮を大切にしながら、エシカルデザインの実現を目指します。

会社概要


  • - 船場:東京都港区に本社を構え、商業施設やオフィス、教育、ヘルスケアなどの空間づくりをトータルでサポート。
  • - チヨダウーテ:三重県三重郡に本社を持つ石膏ボードメーカーで、環境配慮型の製品を展開。

この新たな取り組みが、石膏ボード業界の循環型社会の拡大へとつながることを期待しています。


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