HY25周年と三線
2025-03-17 18:42:52

HYの25周年を祝う特別な三線とそのメッセージの魅力に迫る

HYの25周年を祝う特別な三線とそのメッセージの魅力に迫る



2024年、沖縄出身の音楽グループHYが結成25周年を迎えました。これに伴い、特別なプロジェクトが始動しました。それは、漆芸職人や三線職人たちとのコラボレーションで製作された「そこにあるべきではない三線」です。この三線は白化サンゴを装飾に使用しており、単なる楽器を超えて日本文化や環境についてのメッセージを発信する重要な作品となっています。

プロジェクトの始まり



このプロジェクトは、京都の美術商KANEGAEとテクノロジー企業クロステック・マネジメントが共同で立ち上げた“KOGEI Next”から生まれました。彼らは日本文化や伝統工芸の魅力を再発見し、国内外に広めることを目指しています。特に、この三線は「白化サンゴ」と呼ばれる、回復不可能な状態となったサンゴを使用して作られています。このアプローチには、環境保護に寄与する意図が込められています。

「そこにあるべきではない三線」のお披露目



2025年3月14日から16日まで開催された「HY SKY Fes 2025 & 前夜祭」にて、この特別な三線が初めて披露されました。HYのメンバーが三線を演奏し、同時にプロジェクトのテーマソング「そこにあるべきでないもの」も発表されました。前夜祭では、パネルディスカッションも行われ、KY女子大学の前崎信也教授は「この三線は本当は存在してはいけないもの。皆にそのことを考えるきっかけにしてほしい」と語りました。

HYの名嘉俊メンバーも、「ネガティブなテーマのように聞こえるが、問題意識を持ってもらうための一歩として、この三線の存在が大切だと思う」と強調しました。彼の言葉からは、このプロジェクトの裏にある深い意義が感じられます。

環境へのメッセージと音楽の融合



三線のデザインには、HYメンバーの直筆イラストが使用され、沖縄のあい染職人や輪島の漆芸職人によって表現されています。特別な三線の製作は、ただの楽器を創造すること以上の意味を持ち、文化的な価値と環境へのメッセージを融合したものです。これにより、訪れた人々は一緒に考えるきっかけを提供されます。

また、HYの演奏の後に公開されたSpecial Movieでは、三線の魅力や製作過程が紹介されています。この映像はKOGEI Nextの公式YouTubeチャンネルで見ることができ、さらなる広がりを見せています。

未来への展望



このプロジェクトは、日本の伝統と現代が交錯する新たな価値を提示しています。HYの音楽とともに、白化サンゴの問題に光を当て、次世代の環境意識を育むことが期待されます。このような貴重な取り組みが、文化と環境の交差点でどのように進化していくのか、今後の展開に注目です。

「そこにあるべきではない三線」が、単なる音楽の枠を超えた重要なメッセージを持つことを、多くの人々に知ってもらえることを願っています。皆さんも是非、その目と耳で体験してください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

関連リンク

サードペディア百科事典: HY 三線 白化サンゴ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。