ロッテの新契約
2025-05-22 11:05:13

ロッテバイオロジクスがアジア企業と新たな製造契約を締結しADC市場に参入

ロッテバイオロジクスの新たな一歩



ロッテバイオロジクスが、4月24日にアジアのバイオテクノロジー企業との間で抗体薬物複合体(ADC)候補薬の製造契約を締結したことを発表しました。この契約は、同社のADC製造施設の運用を開始する重要なステップであり、さらなる事業の発展が期待されています。

ADCとは?


ADCは抗体医薬品の一種で、抗体と薬物が結合しているため、がん細胞に直接薬剤を届けることができます。この特性により、従来の化学療法に比べて高い薬効と副作用の軽減が可能になり、多くの医療現場で注目を集めています。ロッテバイオロジクスは、ADCを用いた新しい治療法の提供を目指しており、その理念として「健康な社会を実現する治療法を提供する」ことを掲げています。

この背景には、ロッテバイオロジクスが2025年3月に新たにシラキュース・バイオキャンパスに設立したADC施設があります。この最新鋭の設備は、cGMP(適正製造基準)に準拠しており、最大1,000リットルのコンジュゲーションリアクターを含んだ統合型生産・精製ラインを備えています。これにより、顧客の多様なニーズに対して柔軟に対応できる体制が整えられています。

CEOのコメント


ロッテバイオロジクスのCEOであるJames Park氏は「この契約を契機に高品質なADCを安定的に供給し、抗体医薬だけでなく、ADCも製造可能な企業として、社会的責任を全うする企業になるよう最善を尽くします」と述べています。また、広告担当者を任命し、日本を中心としたアジア市場でのクライアント企業とのコラボレーションを強化する意向を示しました。

グローバルなビジョン


ロッテバイオロジクスは、単なる製造業者にとどまらず、グローバルなCDMO(医薬品開発製造受託)企業としての地位を確立することを目指しています。ADCの製造に加えて、韓国・仁川市にはメガプラントの建設計画も進行中であり将来的にはこのプラントを使用して、さらなる生産能力の向上を図る予定です。

日本と韓国の架け橋


ロッテホールディングスは、さまざまな事業を展開しながら、特にヘルスケアとバイオ医薬品の領域での投資を積極的に展開しています。「バイオ医薬品業界で世界トップ10のCDMOになること」をビジョンに掲げ、多岐にわたる企業との共創や連携によって、国際的なビジネスネットワークの強化に努めています。

現在、ロッテバイオロジクスは、先端技術へのアクセスを強化しながら、数々のスタートアップ企業への投資を推進中です。さらに、日本に本社を構える企業とも多くの協力関係を築くことで、未来の医療に貢献できる製品の開発に励んでいます。これからもロッテバイオロジクスの動向には要注目です。


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