江戸出版文化展
2025-10-03 09:16:26

立正大学図書館で江戸時代の出版文化を探る展示に注目

立正大学図書館企画展「知を刻む:版元が紡いだ書物世界」



東京都品川区に位置する立正大学の図書館では、新たな企画展「知を刻む:版元が紡いだ書物世界」が開催されています。この展示は、江戸時代の出版文化に特に焦点を当てており、当時の個性的な版元たちが手がけた数々の書物をご紹介しています。

江戸、大坂、京都の三都を中心に、当時の日本文化を支えた「版元」の魅力に迫る本企画展は、これまでにあまり目にすることのなかった書物を通じて、幅広い視点で出版物を楽しむ機会を提供します。展示される作品には、江戸の松会(堂)や蔦屋重三郎、蔦屋吉蔵、大坂の河内屋太助、河内屋茂兵衛、そして京都の村上勘兵衛などが含まれており、各都市における出版の特徴とその発展を感じることができます。

また、展示期間中には、地方出版として駿府の採選亭も取り上げられ、地域ごとの特色を持つ書物も紹介されています。この展示を通じて、書物そのものに関する知識や興味を深めることができるかもしれません。さらに、専門的な学びへの入り口としても役立ち、来場者の知的好奇心を刺激する新しい体験を提供します。

展示資料の一部紹介



1. 拳会角力図会


この資料は、大坂の義浪と吾雀の手によって図解された拳会相撲の入門書です。拳について記述されており、その起源は中国の酒席遊戯に由来します。現代のじゃんけんとも関連があります。本書の巻末には「名所記総目録」が掲載されており、河内屋太助が刊行した名所図会の情報も確認できます。

2. 北越雪譜


越後塩沢の商人、鈴木牧之の著書で、雪に関する話題や越後での生活について、挿絵付きで紹介されています。作品は評判を得て、見返しや版心の下部には「文渓堂」と記されていることからもその重要性が伺えます。

展示の詳細情報


  • - 展示期間: 2025年10月3日(金)~10月30日(木)
※10月1日(水)、2日(木)は全会場11:00~15:00でプレオープン
  • - 展示場所:
- 8号館 B1 古書資料館(10:00~17:00)月~土開館
- 11号館 1F 展示コーナー(10:00~18:30)月~土開館
- 13号館 B2 特別展示室(10:30~16:30)火~土開室

この機会に、立正大学図書館で江戸時代の文化を味わい、書物の奥深い世界に触れてみることをおすすめします。新しい書物との出会いがあなたの知的好奇心をさらに刺激することでしょう。


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