株式会社UPDATER、蓄電池における再エネ属性を判別する技術を開発
東京都世田谷区に本社を置く株式会社UPDATERは、蓄電池における充放電トラッキング技術の開発プロジェクトを始めることを発表しました。このプロジェクトは、再生可能エネルギー源からの電力を充電した蓄電池の特性を時間軸に基づいて証明することを目的としています。
蓄電池の重要性と課題
再生可能エネルギーの普及が進む現在、その導入を円滑にするために蓄電池の役割が非常に重要になっています。余剰電力をしっかりと貯め、必要な時に使用できる蓄電池の数は増加の一途をたどっており、2025年には全国(沖縄を除く)で約2400万kWの契約申請が見込まれています。しかし、残念ながら蓄電池から放電される電力が本当に再生可能エネルギー由来であるかを証明する手段が確立されていないのが現状です。
このため、蓄電池の放電電力を「再生可能エネルギー」として使用することが困難で、企業にとってはRE100やGHGプロトコルに基づく報告が行えないという状況が続いています。特に、GHGプロトコルの新たなスコープ2改訂案では、電力の使用タイミングと発電のタイミングを一致させる「Hourly Matching」が求められ、これに対応するための技術的なニーズが急速に高まっています。
新たな技術の確立に向けて
UPDATERのプロジェクトは、蓄電池における充放電履歴と発電データを組み合わせることにより、「いつ」「どこで」電気が充電されたのかを明らかにする技術を目指します。これにより、蓄電池を介して電力が再生可能エネルギーであるかどうかを明確化できる可能性があります。さらに東京大学の田中謙司研究室との協力で、これを実現するためのアルゴリズムや配分ロジックの開発が進められています。
具体的には、蓄電池へ蓄えられた電力が何時に、どの発電所由来のものなのかを特定できる仕組みを整備することを目指しています。この技術を通じて、企業は昼間に得た太陽光発電の余剰電力を蓄電池に蓄えて夜間に使用する際に、再エネ属性を証明できるようになるでしょう。
今後の展望
このプロジェクトが成功すれば、企業のRE100やカーボンフリー電力の取り組みが一層促進されることになります。また、蓄電池が持つ「時間を超えて電気を保存する」機能が正当に評価されることにつながるでしょう。UPDATERはこれまでにも電力トレーサビリティを商用化し、多くの実績を上げてきました。この技術の確立を通じて、日本の再エネの普及や脱炭素社会の実現に寄与することを目指しています。
株式会社UPDATERの紹介
株式会社UPDATERは、2021年に社名を変更し、脱炭素事業や社会課題の解決に取り組んでおり、電力トレーサビリティや透明性を基盤としたサービスを展開しています。様々なプロジェクトを通じて、持続可能な社会の実現に向けて努力を続けています。特に、技術開発だけでなく、社会実装にも力を入れています。
このプロジェクトが進展することで、持続可能なエネルギー社会へ向けた一歩となることを期待しています。その進捗にも注目です。