AI基盤サービス開発
2025-10-22 12:28:39

TISとQuantum Meshが液浸冷却技術を使ったAI基盤サービスを共同開発

大規模AI基盤サービスの新たな展開



東京に本社を置くTIS株式会社とQuantum Mesh株式会社が手を組み、AI基盤サービスの開発に向けて新たな協業を発表しました。このプロジェクトは、2025年10月から始まる予定で、分散型エッジデータセンター技術と、Quantum Meshが誇る液浸冷却システム「KAMUI」を活用します。この協業により、AIを活用した企業のニーズに応えるための大規模な基盤サービスの提供を目指します。

液浸冷却とは?



今回TISとQuantum Meshが注目している液浸冷却技術は、サーバー自体を特別に開発された冷却液に浸し、その中で発生する熱を効率的に吸収する仕組みです。この方法は、従来の空調冷却に比べて圧倒的に省エネルギーで、冷却効率が高いのが特徴です。具体的には、液浸冷却システム「KAMUI」が使われ、これは冷却に必要な電力を従来の方法の10分の1以下に抑え、一年を通じて安定した温度管理が可能です。

高効率なデータセンター運営は、AIアプリケーションの需要増加に伴い急務となっています。この協業を通じて、企業はAI基盤サービスを活用し、業務効率化や新たなビジネスモデルの構築を加速させることが期待されます。

共同開発の背景



近年、企業によるAIの導入が進み、業務の効率化や新規事業の展開が求められています。これに伴い、高性能なGPUサーバーの需要が急増しており、データセンターの需要も爆発的に伸びています。特に、GPUサーバーは多くの電力を消費し、発熱が課題となるため、高効率な冷却システムが必要です。

TISは、東京都心に20,000㎡以上のデータセンターを持ち、エンタープライズ向けのサービスを展開。一方のQuantum Meshは、分散型データセンターの専門企業で、液浸冷却技術で業界初の商用化を達成しています。この二つの企業が手を結ぶことで、互いの強みを活かし、コスト削減と効率化を同時に実現するサービスを提供することが可能となります。

PoC(概念実証)の実施



2025年11月頃から、液浸冷却システム「KAMUI」を利用したAI基盤導入・運用のPoCを予定しており、約6ヶ月にわたりその効果検証を行います。この検証を通じて、新しいAI基盤サービスの本格的な開発・提供へとつなげていきます。

未来のビジョン



TISとQuantum Meshは今回の協業によって、ハイブリッドなデータセンターの提供を通じて、企業の多様なニーズに対応することを目指しています。特にAIエージェントの時代に向け、企業独自のニーズに応じたプライベートAI学習環境の構築を視野に入れ、TISの東京第4データセンターとQuantum Meshの分散型エッジデータセンターを連携させた体制を整える計画です。

結論



デジタル社会の進展に伴い、AIの重要性はますます増しています。TISとQuantum Meshの協業により、今後データセンターの運用が一層効率化され、企業は競争力を高めることが可能になります。日本のテクノロジーを支える両社の取り組みに注目が集まります。


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