JRオートメーション新本社
2025-09-04 14:30:01

JRオートメーション、新たなグローバル本社をミシガン州に建設へ

JRオートメーションの新たな挑戦



米国にある株式会社日立製作所の子会社、JR Automation Technologies, LLC(以下、JRオートメーション) は、このたびミシガン州ジーランドに新しいグローバル本社の建設計画を発表しました。この発表は、東京で行われた戦略会議後に行われ、日立の幹部や同社の経営陣、ミシガン州知事のグレッチェン・ホイットマー氏が出席しました。JRオートメーションは2025年9月17日に新本社の起工式を予定しており、建設は2026年秋の終わりまでに完了する見込みです。

この新本社の構想は、JRオートメーションの創業者であるケン・アシンク氏の先見的な功績を称えるものであり、彼はミシガン州西部を先進的なオートメーションの拠点へと育ててきました。この新しい本社の設立は、日立がその遺産をしっかりと守っていく姿勢を示す一つの証となります。

日立アメリカ社長兼CEOの竹内康浩氏は、「この投資は、持続可能なイノベーションを通じてIntegrated Industry AutomationとLumadaの未来を形作るという当社の長期的なコミットメントを反映しています」と述べています。彼によると、新本社ではデジタルツイン技術やエッジコンピューティング、AI技術を融合させ、革新的な製造エコシステムを実現することを目指しています。

新しい本社の総面積は約286,000平方フィートで、その中には76,000平方フィートのオフィススペースと210,000平方フィートの顧客向けオートメーションプロジェクトの組立スペースが含まれます。これにより、ミシガン州に集まる約350人の従業員が快適で最先端の環境で働くことができるでしょう。さらに、JRオートメーションは、シンガポールでの拡張やドイツのMA micro automation GmbHの買収を通じて、グローバルな展開を加速させています。

グレッチェン・ホイットマー知事は、「JRオートメーションの新本社は、イノベーションへの投資とミシガン州との強力なパートナーシップが生み出す具体的な成果であり、質の高い雇用を生み出し、先進的な製造業を強化します。これにより、ミシガン州は最先端技術の拠点としての地位をさらに高めることができるでしょう」と語っています。

JRオートメーションのCEOであり、日立製作所インダストリアルデジタル事業のオートメーション事業部長であるデイブ・デグラフ氏は、新本社の役割について、「真のグローバル企業としての成長には、顧客の受け入れ、技術の展示、そして優秀な人材を獲得するための適切なスペースが求められています。新本社は、活気あるオートメーションと先進的な製造業の中心地として、業界とのつながりと競争力を一層強化する場となります」と述べました。

新本社では、グローバルな顧客との共同創造や最新のオートメーション技術デモが行えるスペースも整備されます。また、従業員の体験を重視し、敷地内にはフィットネスセンターや持続可能な取り組みを促進する自然との融合を考慮したワークスペースが設けられます。45エーカーのキャンパスには、歩行や自転車でのにぎわいも促す舗装された道が整備される予定です。

さらに、この新本社はJRオートメーションが2030年までにカーボンニュートラルと廃棄物ゼロを達成するための重要なステップです。環境保護や地域貢献への強いコミットメントがこの計画に込められています。

1980年に自動車業界からスタートしたJRオートメーションは、今や産業オートメーションとスマート製造技術のリーダーとして成長しました。急速な成長を遂げた同社は、2019年に日立に買収され、現在では21拠点で2,000人以上の従業員を擁し、様々な業界でサービスを提供しています。この新本社の開設によって、さらにその成長と発展が期待されます。


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