Live2D社「素材分けPhotoshopプラグイン」が正式版をリリース
株式会社Live2D(以下、Live2D社)が、2025年10月28日に「素材分けPhotoshopプラグイン」の正式版、すなわち「Live2D Cubism 5 Material Separation Photoshop Plugin R1」を発表しました。本プラグインは、Live2Dモデリングの前工程である素材分け作業を半自動で行える画期的なツールです。具体的には、Adobe Photoshopを使用して、素材の切り抜きや塗りつぶしを簡単に実施できます。
プラグインの特徴
このプラグインが特に優れている点は、Live2D Cubism PRO契約をしている利用者であれば追加費用なしで使用できるところです。さらに、42日間のトライアル期間中でも利用可能なので、「Live2D」を始めたばかりの方も安心して試すことができます。また、WindowsおよびmacOSの両方に対応しているため、幅広いユーザーが利用できるのも魅力です。
機能紹介
「素材分けPhotoshopプラグイン」は主に「切り抜き」と「塗り広げ」の2つの機能で構成されています。また、特筆すべきはAI研究のために、ユーザーが投稿した作品を学習データとして利用できることです。これは、より安全にプラグインを使用できるという側面を強調しています。
切り抜き機能
「切り抜き」機能では、ユーザーが指定した選択範囲を容易に切り抜くことができます。例えば、キャラクターのヘアピンを選択範囲として指定すると、その部分を簡単に切り取ることが可能です。新たに追加された「塗りつぶしと選択レイヤーを結合する」オプションを設定すると、元の画像と統合された状態のレイヤーが生成されます。
塗り広げ機能
一方、「塗り広げ」機能を利用すれば、選択した範囲を指定してその部分の色を容易に広げることができます。たとえば、キャラクターの帽子のつばの裏側を指定した場合、選択範囲に色を塗り広げ、統合したレイヤーを生成することができます。この機能は、より自動化され、作業の手間を削減することができます。
レイヤー分けイラストへの対応
さらに、このプラグインは一枚絵だけでなく、クリッピングマスクなどを使用してレイヤー分けされたイラストにも対応しています。これにより、複数のレイヤーが存在するキャラクターのイラストも、選択範囲を指定することで形良く塗り広げられます。
使い方とダウンロード
プラグインのダウンロードおよび使い方については以下のリンクからアクセスできます。
Live2D社について
Live2D社は、2Dイラストに立体的なアニメーションを加える技術「Live2D」を中心に、事業を展開しています。最近では、長編アニメーション映画制作プロジェクトを株式会社アニプレックスと共に開始しました。
「Live2D」はサイトやアプリ、VTuber、教育分野など幅広く利用されており、今後の進化に期待が高まっています。私たちは、クリエイターが描きたい通りに描き、動かしたいように動かせる実現を目指し、日々努めています。
詳しい情報は以下のリンクで確認できます。