武蔵野美術大学、文部科学省に採択された新たなプロジェクト
武蔵野美術大学(東京都小平市)の取り組みが、文部科学省の「リカレント教育エコシステム構築支援事業」に認められました。この新しい事業は、社会課題とビジネスをデザインで結びつけ、創造的思考力を備えた人材を育成することを目指しています。特に注目すべきは、企業や自治体との共同研究を通じて、真のオープンイノベーションを実現しようとする姿勢です。
リカレント教育とは
リカレント教育は、生涯を通じて学び続けることを促進し、個々のスキルや知識を更新することを目的としている教育スタイルです。武蔵野美術大学では、特に社会人をターゲットにした「VCP School」(Value Creation Program)を導入し、美術とデザインの学びから創造的な思考力を育てるプログラムを展開しています。これにより、参加者は自分の課題解決能力を高めることができます。
新時代の産学協働体制
本事業は、リカレント教育メニューの一環として、産業界と学界の垣根を越えた新しい協力関係を構築することを目指します。武蔵野美術大学のソーシャルクリエイティブ研究所は、企業や自治体と手を組み、デザイン思考を駆使してさまざまな社会問題に取り組んでいきます。これにより、直面する問題に対して横断的かつ多角的にアプローチできる体制を築いていきます。
美術大学にしかできない人材育成
美術大学ならではの視点から展開される人材育成プログラムでは、以下のようなスキルが育まれます。
1.
新しい問いを社会に投げかける思考力:従来の価値観から抜け出し、現代社会の問題に対して新しい視点からアプローチする能力。
2.
様々な見方を統合する視点:多様な意見を尊重し、異なる視点を取り入れた独自のコンセプトを形成する力。
3.
論理的に整理する力:直感で大切だと感じたものを他者と共有できる形で整理し、伝える力。
これらのスキルは、未来の社会におけるリーダーシップやイノベーションを生むために欠かせません。
まとめ
武蔵野美術大学の今回の取り組みは、社会の新たな価値を創出するための革新的な一歩となります。企業や自治体と手を携え、アートとデザインを通じた教育や研究を進めることで、ライフ・ロング・ラーニング(生涯学習)が実現できる社会を目指しています。今後も地元社会とともに進化するこの大学の活動に、注目が集まること間違いありません。