医療法人社団おうちの診療所が心理的安全性AWARD2025で受賞
2025年7月10日、東京都内で行われた心理的安全性AWARD2025において、医療法人社団おうちの診療所が栄えあるゴールドリングを受賞しました。この賞は、株式会社ZENTechが主催し、心理的安全性を重視した組織作りへの取り組みを表彰するものです。
「心理的安全性AWARD」とは?
心理的安全性AWARDは、効果的なチーム作りのために行われる取り組みを幅広く募集し表彰するイベントです。在宅医療の質向上を目指す中、医療法人社団おうちの診療所は、株式会社omnihealが提供する「心理的安全性・関係の質研修」を基にした「関係の質向上プロジェクト」を進めてきました。
このプロジェクトでは、診療環境の質を向上させるために、職員間の対話力を高め、心理的に安全な環境を作ることに取り組んでいます。その結果、離職率の大幅な低下や直採用率100%の達成が実現しました。
審査委員の高評価
審査委員からは、「在宅医療において人生の最期を自分らしく過ごすことを支えるために、関係の質を重視する姿勢が非常に感銘を受けた」というコメントが寄せられました。また、週1日のコミュニケーション特化日やピアコーチングの導入など、新しいアイデアを積極的に実施し、その結果として職員の心理的安全性が改善し続けている点も評価されました。
おうちの診療所の具体的な取り組み
医療法人社団おうちの診療所は、在宅医療を中心にサービスを提供しており、患者の価値観や意思を尊重した医療を心掛けています。医療職間にはヒエラルキーが存在しやすいですが、同診療所ではその壁を壊し、全ての職員が自由に意見を出し合える環境を整えています。
具体的には、週のうち1日はコミュニケーションに特化した日を設け、各スタッフが自分の感情や価値観を掘り下げる機会を提供しています。これにより、対話による課題解決が進み、職場環境がより良好なものとなることが期待されています。
定期的に心理的安全性を測定する指標を用いて、職員の意見を収集し、その結果を基にした改善を図るリーダーシップも強化されています。このような複数の取り組みのおかげで、診療の質を維持しつつ、職員の離職率も減少させることが実現しました。
株式会社omnihealの役割
株式会社omnihealは、医療・介護分野における心理的安全性の向上を目指し、専門的な研修を提供しています。医療・介護従事者の働き方の改善はもちろん、最終的には患者に対する医療・介護の質も向上させることを目指しています。今後もこのような文化の醸成に尽力し、さまざまな取り組みを進めていくことでしょう。
おわりに
医療法人社団おうちの診療所が受賞した心理的安全性AWARD2025のゴールドリングは、在宅医療における新たなスタンダードを示すものであり、他の医療機関にとっても大いに参考になる事例です。私たちの生活の質を向上させるためには、心理的安全性の確保が欠かせません。この受賞が今後の医療界に与える影響に注目したいですね。