IT介護士リーダー育成プログラムの開講
介護業界の変革が求められる中、インフィック株式会社が「IT介護士リーダー育成プログラム」をスタートさせます。このプログラムは、2日間のオンライン受講を通じて、介護現場で必要とされるITスキルを持つリーダーを育成する目的で開発されました。年間4回の開催が予定されており、初回は6月に実施されます。
IT介護士とは
「IT介護士」とは、介護技術に加えITの知識を持ち、現場のIT化を促進する役割を果たす専門職です。インフィックは昨年、IT介護士初級の講座を開始し、現在では約400名が受講しています。受講生からは「IT機器に対する抵抗感が薄れた」「全員が受講すべき内容」といった肯定的な声が寄せられています。
実際に自治体からのIT導入補助金も影響し、介護現場でのロボットやICT機器の導入は進んでいます。しかし、導入した機器の効果を実感している職員は50%以下との調査結果もあり、多くの施設で運用に関する課題が残されていることが浮き彫りになっています。
このような背景から、インフィックは新たにIT介護士リーダー育成プログラムを開発しました。このプログラムは、厚生労働省が示す介護サービスの生産性向上に関するガイドラインにも沿った内容となっています。
講座の特徴
1. 課題の可視化
受講者は、介護施設の運営課題を整理し、IT導入の方針を論理的に考える力を身につけます。デジタル化すべき業務を具体的に検討し、ただ単にIT知識を習得するのではなく、実践的な思考力を養います。
2. トラブルシューティング
受講者は、技術的なトラブルに対応できる能力を身に付けることができます。現場でのトラブルの事例を学び、リーダーとして解決策を導出する力を培います。
3. 導入プロセスの学習
機器選定から運用規則の整備まで、実際の運用に必要な流れを段階的に学びます。これにより、コストの無駄や失敗を避けるためのノウハウが得られます。
4. ケーススタディを活用した実践型カリキュラム
受講者同士での意見交換や実際の事例を通じて、リアルな問題解決能力を育んでいきます。
5. 完全オンライン
全国どこからでも参加可能で、移動や宿泊の手間を省くことができます。
6. 補助金対象
この研修は、東京都の介護DX推進人材育成支援事業の補助金対象に認定されています。法人として導入する際の費用負担も軽減される見込みです。
講座概要
- - 講座名: IT介護士リーダー育成プログラム
- - 取得資格名: IT介護士中級
- - 受講対象者: IT介護士初級修了者
- - 学習形式: オンライン
- - 学習時間: 2日間(約13時間) + 自己学習時間
- - 講座日程: 6月24日(火)、7月15日(火)、他の日程はWEBサイトで公開中
受講の流れ
1. 受講(2日間)
2. オンライン試験
3. 合格者に認定証を授与
受講料
会社情報
- - インフィック株式会社: 公式サイト
- - 所在地: 東京都千代田区丸の内 3-3-1 新東京ビル 7F
- - 代表取締役: 増田 正寿
この新しいプログラムを通じて、介護現場におけるITの導入がさらに進むことが期待されています。デジタル技術を用いることで、介護職員の業務負担を軽減し、サービスの向上を図ることを目指します。興味のある方は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。