動物用抗体医薬品
2025-09-25 09:47:28

日本曹達がMabGenesis社と共同で動物用新規抗体医薬品を研究開発へ

日本曹達がMabGenesisと動物医療での革新を目指す



日本曹達株式会社は、MabGenesis株式会社と共同でイヌおよびネコ用の新しいモノクローナル抗体医薬品の研究を行う契約を締結しました。この提携は、両社が持つそれぞれの専門技術を結集し、ペットたちのヘルスケアの向上を目指すものです。近年では、ペットの高齢化が進む中で、より安全で効果的な動物用医薬品の需要が高まっており、特にアトピー性皮膚炎などの難治性疾患に対して新たな治療選択肢が求められています。これに応える形で、日本曹達とMabGenesis社は、より高度で効果的な治療法の開発を目指しています。

MabGenesis社とは



MabGenesis社は、神奈川県横浜市に本社を持つバイオ医薬品企業で、30年以上の研究経験を活かしたモノクローナル抗体医薬品の研究開発を行っています。特に、同社が提供するファージディスプレイ抗体ライブラリー(MOURA library)を用いることで、従来技術では達成が難しい高品質な抗体の取得が可能となります。この技術により、MabGenesis社は医薬品開発の新たな可能性を開き、製薬業界における新薬研究を促進しています。

共同研究の背景



日本曹達は、2030年に向けた長期的な目標「かがくで、かがやく。2030」を掲げており、その中でヘルスケア分野は重要な課題として設定されています。ペットのケアを重視する社会のニーズへの応答として、この共同研究は不可欠な取り組みです。特に、動物用医薬品市場ではアトピー性皮膚炎などの難しい問題に対する新しい治療法の必要性が高まっています。

日本曹達執行役員の加藤誠氏は、MabGenesisとの協業は可視化された高機能モノクローナル抗体の開発において新たな可能性をもたらすと述べています。つまり、この提携を通じて、両社が持つ技術や知見を融合し、医薬品の早期事業化を目指すことが期待されています。

今後の展望



今後、両社はMabGenesisの独自技術を活用して、革新的な動物用抗体医薬品の開発に向けて段階的なテストと評価を進める予定です。この協力の下で創出される治療薬は、イヌやネコにとって安全かつ有効な治療を提供することを目指しています。

さらに、日本曹達はオープンイノベーションを積極的に推進する方針を打ち出しており、この潮流に乗じて動物用医薬品の研究開発を加速させ、新しいビジネスチャンスを生み出していくことを計画しています。加藤氏は、化学の力を使って新たな価値を創造することが企業のミッションであると強調し、今後の展開に期待を寄せています。

日本曹達の企業理念



日本曹達は1920年の設立以来、独自の技術と豊富な経験を基に、農薬、医薬品、特殊化学品などの高機能製品を提供しています。また、環境や安全に配慮した事業運営を行っていることが特徴で、今後も独創的な技術を通じて、豊かな社会の実現に貢献していくことを目指しています。公式サイトでは、さらなる情報が公開されていますので、ぜひご覧ください。


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