弥生が創業手帳を子会社化、起業支援の新時代が到来

弥生が創業手帳を完全子会社化、起業支援の新時代が到来

2023年、東京のエンタープライズシーンに大きな変化が訪れました。弥生株式会社が、創業・資金調達・開業・経営支援を行う創業手帳株式会社の発行済株式100%を取得し、完全子会社としたのです。これにより、起業家や法人、個人事業主を対象としたより充実した支援が期待されています。

弥生のミッション

弥生は「中小企業を元気にすることで、日本の好循環をつくる。」というミッションを掲げています。業務効率化や事業経営支援を行う「弥生シリーズ」という業務ソフトウェアは、すでに350万以上のユーザーに利用されるほどの人気を誇っています。これまで、弥生は十分な支援サービスを提供してきましたが、創業手帳の加入によってさらなる飛躍が期待されています。

創業手帳の役割

創業手帳は2014年に設立され、創業家に特化した情報を提供してきました。彼らの「創業手帳」シリーズは、設立以来250万部以上が発行され、月間訪問者数は100万を超えています。このような実績は、創業手帳が起業支援の信頼できるパートナーとして認知されている証拠です。特に、無償で提供されるガイドブックは、多くの起業家の助けとなるべく設計されています。

新たなネットワークの構築

弥生が創業手帳を傘下に持つことで、両社の強みを生かしたネットワークが築かれることになります。武藤健一郎社長は、「創業手帳が仲間に加わることで、起業家に対するサービスが一層強化される」との期待を寄せています。これにより、起業初期から成長フェーズに至るまでの幅広いサポート体制が整う見込みです。弥生の豊富なデータとAI技術を活用し、起業家がより安心して事業をスタートできる環境を整える努力が続けられています。

両社のビジョン

弥生と創業手帳は、今後も日本のスモールビジネスを支え続けることを共通のビジョンとしています。大久保幸世社長は、「起業家が抱える問題を体系的に解決することで、多くの方々の手助けになることを目指す」とコメント。米国の企業への支援だけでなく、特に日本国内での事業支援に力を入れていく考えを示しています。

このように、両社の統合は単なる経営戦略に留まらず、起業家にとっての新たな機会となるでしょう。今後、起業家へのより質の高い情報提供が進むことで、日本の経済活力向上に寄与することが期待されています。