ヒューマンアカデミーが発表した高校向けSTEAM教育プランの全貌

未来を拓く教育プログラム：STEAMパッケージプラン

ヒューマンアカデミー株式会社が新たに提供する高校向けのSTEAM教育パッケージプランが注目を集めています。このプランは、文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業」に基づき、全国の1,000校以上の高校で実施されることが決定しており、生徒たちが実践的な知識とスキルを身につけるサポートを行います。特筆すべきは、ロボティクスプロフェッサーコースというカリキュラムをベースにしたこのプランが、未来を見据えたデジタル人材を育成するために設計されている点です。

教育現場のニーズに応える

近年、デジタル人材の育成が急務となっている日本。多くの高等学校では、予算が整っていても専門的知識を持つ教員が不足しているため、効果的なSTEAM教育の実施が難しい状況にあります。この課題を解消すべく、ヒューマンアカデミーは豊富な教育ノウハウと全国2,000教室のネットワークを活用し、各高校に対する支援体制を整えました。

ロボット製作を通じた学び

このSTEAMパッケージプランでは、生徒たちがロボット製作を通じて、プログラミングや数理情報、ハードウェア等の幅広い知識を習得します。具体的なカリキュラムは、前期と後期に分かれています。

- 前期（30時間）では、基礎的なロボット製作を学びつつ探究学習を導入。生徒たちは12種類のモデルロボットを製作し、自らのアイデアを形にします。

- 後期（30時間）では、オリジナルロボットの設計・製作を通じて、応用的なスキルを深めていきます。アイデアをもとに、実際に動作するロボットを作成し、プロトタイプのテストと改良を行います。

このように、段階的に学びを進めることで、生徒は自分自身で考える力や創造力を養うことができます。また、授業は情報科の「情報Ⅰ」に即した内容となっており、情報社会の問題解決へも寄与します。

教員不足への対応

多くの高校が抱える課題の一つが教員不足です。ヒューマンアカデミーでは、経験豊富な認定講師が教員研修や授業サポートを実施することで、この問題を解決しようとしています。教員が安心して新しい教育手法を導入できるようにし、より良い教育環境の構築を目指しています。

学習成果の発表と評価

プログラムの終わりには、生徒たちが製作したロボットを発表する機会が設けられています。自分たちの学びを共有することで、達成感や自己肯定感を育むことが期待されています。また、クリエイティブロボティクス検定を通じて、生徒たちの学習成果が客観的に評価される場も提供され、さらなる学習意欲を引き出す仕組みが整っています。