命を救う技術を学ぶ
2025-04-08 10:24:32

心肺蘇生の重要性を学ぶ「Nation of Lifesavers」が帝京大学で開催

心肺蘇生の重要性を学ぶイベント「Nation of Lifesavers」



2025年3月27日、帝京大学板橋キャンパスにて、アメリカ心臓協会が主催する心肺蘇生普及イベント「Nation of Lifesavers」が開催されました。このイベントは、急な心停止からの生存率が低下している日本において、心肺蘇生法(CPR)や自動体外式除細動器(AED)の重要なスキルを習得することを目的としています。

背景と目的



2020年以降、日本国内では心停止に対する生存率が厳しい現実となっており、命を救うためのスキルを持つ人々の育成が急務です。アメリカ心臓協会は、心血管疾患や脳卒中から人々を救うための情報と資源を提供する団体として、国際的に心肺蘇生法の普及に取り組んでいます。今回のイベントを通じて、心肺蘇生の重要性や技術を多くの人に知ってもらうことを目的としています。

講演会の内容



イベントは、講演会と実技講習の二部構成となっています。まずは、アメリカ心臓協会のボランティアインターナショナルアドバイザーであるDr. Damodhar P. Sureshによる基調講演が行われました。彼は心肺蘇生法の実践的な重要性と、私たちの日常生活の中でどのようにこれを活かせるかについて語りました。

さらに、帝京大学ラグビー部の監督でもあり、本学スポーツ医科学センターの講師である相馬朋和氏、そして板橋キャンパスの学生団体である帝京大学ACLS研究会による講演が実施されました。これにより、救命活動に関する実践的な知識と体験が参加者たちに共有されました。

表彰の瞬間



イベントの特別なひと時として、長年にわたりアメリカ心臓協会トレーニングに貢献してきた功績として、帝京大学や日本循環器学会、帝京大学ACLS研究会が表彰されました。このような活動が評価されることは、心肺蘇生の普及に向けた取り組みの一端を担っていることを示しています。

実技講習会の実施



実技講習会では、参加した学生たちがトレーナーの指導を受けながら、心肺蘇生やAEDの使用法を実践する場面が展開されました。特に、スマートフォンアプリを用いて胸骨圧迫の質を測定しながら行う技術は、学生たちにとても好評でした。このように革新的な方法を取り入れることで、より正確な技術を習得することができます。

講習の最後には、アメリカ心臓協会から参加証とバッジが授与され、多くの学生が一丸となって胸骨圧迫の成果を称え合いました。「強く、速く、絶え間なく」というスローガンのもと、仲間たちの努力を互いに励まし合う姿が印象的でした。

帝京大学の教育理念



帝京大学は、医学部や附属病院を有し、未来の医療人を育成するためにシミュレーション教育を積極的に取り入れています。医療教育の実践を通じて、社会に貢献することを目指しており、今回のイベントもその一環として位置づけられています。今後も帝京大学は医学や医療の発展に貢献するため、努力を続けることでしょう。

このように、心肺蘇生法の普及を通じて、多くの命を救う手助けとなる姿勢が確認された「Nation of Lifesavers」。これからもこの意識が広がり、より多くの人々が救命の意義を理解し、行動に移ることを期待しています。


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