河内長野市が描く新しい地域戦略
大阪府の河内長野市が新たな地域戦略を模索しています。その中心に位置するのが、株式会社ディシプリナとの共同で開催されるワークショップです。このワークショップでは、河内長野市役所の成長戦略局に所属するリーダー層が参加し、ジョブ理論を基にした地域課題の解決策を見出します。この理論は、人々が特定のサービスや地域を選ぶ理由を深く掘り下げるフレームワークです。
ジョブ理論とは?
これまでの施策では、「30代・子育て世代」などの属性に基づいていましたが、それだけでは人々の行動を正確に理解することはできません。ジョブ理論は、なぜ家庭や地域社会の中で人々が選択を行うのかという本質的な動機を探り、この情報を基に施策を策定します。このアプローチを通じて、河内長野市は住民や企業から選ばれる行政を目指します。
ワークショップの目的
ワークショップの主な目的は、行政の視点を「制度の提供」から「課題の理解」と「共創」へとシフトすることです。人口減少やライフスタイルの多様化に伴い、個別のニーズに寄り添った施策が求められています。このプロジェクトでは、住民がどのような進歩を望んでいるのか、深層心理をジョブ理論を使って分析することに重点を置いています。
探求するテーマ
ワークショップでは、次の3つのテーマに焦点を当てています。
1.
子育て世代が描く未来
市外からの移住を考える人々や市内の現役世代が、日々の暮らしの中で抱える不安や期待を探究。質の高い生活を実現する施策の可能性に迫ります。
2.
南花台エリアの魅力向上
南花台地区の公園整備やサッカースタジアム建設を通じて、地域の魅力を高め、訪れたくなる体験を設計し、住民や訪問者が得られる価値を探ります。
3.
中小企業経営者の志
地元の経営者がどのようなビジョンを持っているのか。その実現に向けて、行政がどのように協力できるかを模索し新しい形の協力関係を築きます。
未来の展望
このワークショップは、施策を形作るための出発点に過ぎません。今後も市内の事業者や子育て世代の意見を聞きながら、「このまちで何ができるか」を共に探求していく過程を大切にしています。
株式会社ディシプリナの山本代表は、「地域の魅力や住民の本当の願いを理解し、形にすることが地域経済の再興の鍵だと信じています」と語ります。このプロジェクトは、今後さまざまな地域での新しい公民連携のモデルを作り出す基盤となることでしょう。
関連情報
本ワークショップは、市職員に新たな視点を提供し、施策の背景にある本質を理解する重要性を訴えるものです。河内長野市はこの取り組みにより、持続可能な地域エコシステムを構築し、市民や企業と共に未来を創造していく所存です。
ワークショップの開催は2026年7月15日、河内長野市役所内で行われる予定です。この実験がもたらす変化に今から期待が高まります。