JTOWER、国内初のオープンRAN対応5G共用無線機を開発
東京都港区に本社を構える株式会社JTOWERが、国内初となるオープンRAN対応の5G共用無線機の開発を完了しました。この新しい技術革新は、2025年度から携帯キャリア4社との相互接続確認を進め、順次サービスを提供する予定です。この取り組みには、大容量データ通信が日常化している現代において、通信インフラを効率化する重要な意味があります。
オープンRANとは?
オープンRANは、無線アクセスネットワークの仕様を公開することで、異なるベンダーの機器を柔軟に接続できるようにする技術です。これにより、通信インフラの構築にかかるコストと時間を削減できる期待があります。新たに開発された共用無線機は、携帯キャリア4社の5G Sub6帯域に対応しており、オープンRAN技術の導入により、設置スペースの削減や消費電力の削減が可能となります。
共用無線機の特長
新しい共用無線機の最大の特徴は、無線機までのシェアリングが可能になった点です。従来の設備では、無線機は各携帯キャリアがそれぞれ用意する必要がありましたが、今回の開発により、一つの設備で複数のキャリアの通信を支えることができます。このアプローチは、施設にとっては運用コストの削減につながるほか、通信キャリアにとっても新たなビジネスチャンスを提供します。
データトラフィックの増加に対応
近年、SNSや動画サービス、Web会議など、多様な通信ニーズが増加しています。これに伴い、モバイル通信ルートにおけるデータトラフィックが急増しています。このような背景において、JTOWERは新たな共用無線機を通じて、より迅速かつ効率的なネットワークを構築することを目指しています。
通信インフラの品質
JTOWERは、自社で開発した装置により高い品質を追求しています。携帯キャリアとの仕様検討や接続試験を経て、通信インフラの一端として信頼性の高いサービスを提供できる体制を整えています。今後は更にフロントホールのシェアリングを視野に入れ、通信業界全体の発展に寄与するための技術開発を続けていく方針です。
この新しい共用無線機の登場により、日本国内の通信インフラは一段と進化を遂げることでしょう。JTOWERの取り組みは、これからのデジタル社会においても重要な役割を果たすことが期待されています。今後、他の技術施策や取り組みと合わせて、地域社会に貢献するためのさらなるサービスの展開が待たれます。