青山学院とキユーピー
2025-12-19 12:03:03

青山学院大学×キユーピーの成功に学ぶ、未来の食マーケティングの新たなカタチ

青山学院大学とキユーピーの新たなる挑戦



2025年11月12日、青山学院大学で行われた「キユーピー×青山学院大学」の産学連携プロジェクトの最終成果発表会が開催されました。このプロジェクトは、プラントベースフードのブランド「GREEN KEWPIE」のマーケティング施策を、青山学院大学の学生たちが主体で企画し、実行したものです。プラントベースフードは、環境への配慮や多様な食の提供が注目される中、まだ多くの人々にはその認知度が低いという課題がありました。そのため、特に学生の間での認知度向上を図ることが目標とされました。

喫食イベントの成功



2025年10月に行われた喫食イベントでは、なんと10日間で約3,000食を完売するという結果を達成しました。このイベントの前後で行った調査では、参加した学生のブランド認知率が28%から76%に増加し、約2.7倍の成果を上げました。これは、Z世代を対象にしたブランド戦略の大きな成功を示しています。

意外な発見とリアルな体験の重要性



発表会では、商品購入のきっかけとして最も多かったのがオフラインの接点である「販売ブース(24%)」「ポスター(23%)」であり、SNSなどのデジタル情報ではなかったことが報告されました。このことから、デジタル情報が溢れる現代において、学生たちはオフラインのリアルな体験を通じて記憶に残り、購買意欲を高めたと考えられます。この発見は、今後のZ世代へのマーケティング戦略に新たなヒントを与えるものとなりました。

健康意識と購買行動のギャップ



また、学生たちは「健康意識が高い大学生はサラダを好むだろう」という仮説を立てていましたが、実際には主食系メニューが完売する結果となりました。事前の想定と異なる購買行動が見られ、彼らは「顧客の行動を深く観察する重要性」を実感したと言います。この体験を通じて、プラントベースフードを日常的に取り入れる難しさを学ぶ機会ともなりました。

ブランドの未来を担う学生の意見



イベント参加者の92%が今後の購買に前向きな姿勢を示し、特に「味が物足りない」とされていたプラントベースフードのイメージを、実際に体験することで払拭できたことが確認されました。これは、現実の食体験がいかに強力な影響を持つかを示しています。

学生たちの感想


参加した学生の一人である 北村 恵太さんは、「自分たちで考え、実現させる貴重な経験を得られたことに喜びを感じています。」と述べました。経営学部で学ぶことができ、マーケティングの面白さを実感した彼は、この経験を今後の進路選択にも役立てたいと語りました。また、経営学部の久保田教授も、学生たちの成長を実感したとし、実店舗の企画経験が精神的に貴重なものだったと強調しました。

キユーピーの見解



キユーピー株式会社の取締役 濱崎氏は、「オフライン施策の有効性という意外な発見から、Z世代へのリアルなアプローチの重要性を再認識しました。」と述べました。これからも青山学院大学との産学連携を通じて、学生の創造力と企業の知見を効果的に融合させ、次世代の食文化創出に寄与していくことが期待されています。


このプロジェクトは、学生たちの成長を促すだけでなく、業界全体に対する新たな視点をもたらしました。今後、青山学院大学とキユーピーがどのようなプロジェクトを展開するのか、ますます目が離せません。


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