日本のビジネスパーソンにおける働き方の変化に関する調査
先日、ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が実施した「働き方への価値観の変化」に関する調査が発表されました。これは、日本のビジネスパーソン1,200人を対象に行われたもので、特に働き方改革の影響を探るものでした。
1. 調査背景
2019年に施行された働き方改革関連法は、日本の労働環境に大きな変革をもたらしました。時間外労働の上限規制や年次有給休暇の取得義務化、テレワークの導入などが進み、多くの企業で柔軟な働き方の実現が図られています。しかし、これらの制度が現場でどう機能し、どのようにビジネスパーソンの負担を軽減しているのか、実態の把握が求められています。
2. 調査結果の概要
調査の結果、約6割のビジネスパーソンが「自分の働き方は5年前と変わっていない」と回答しました。特に変化を感じている人は全体の約4割に留まり、現場では多くの人が従来通りの状況を維持していることが分かります。
社会の変化に対する影響
経済や社会の変化が自身の働き方に影響を与えたと回答した人は44.5%でした。特に「働く時間の変化」が重要な要素として挙げられています。
働くうえでの負担感
物理的・精神的な負担が「変わらない」と答えた人は約49%に達しました。しかし、約4割は何らかの負担が増えたと感じており、人手不足がその要因として浮かび上がります。
3. 理想の働き方
調査では、ビジネスパーソンが望む理想の働き方についても言及されており、「プライベートと両立しやすい働き方」が最も多くの支持を集めました。これを実現するための障壁は「業務過多や人手不足」であるとの回答が最も多く、理想の働き方にはまだ課題が山積していることが分かります。
4. 会社に求める制度
今後会社に求める制度としては、「給与・待遇の充実」が最も重視されており、職場環境の改善を求める声が高まっていることが示されています。長期的な物価高や生活費の増加が影響していると考えられ、ビジネスパーソンの生活の質を向上させる施策が求められています。
5. まとめ
今回の調査結果からは、現場での働き方改革の影響が限定的であり、多くのビジネスパーソンが依然として多忙な環境の中で働いている実態が浮き彫りとなりました。制度改革が進んでいる一方で、実際の負担軽減が感じられない状況は企業側がしっかりと把握し、具体的な改善策を講じることが急務となります。今後もこのような調査を基に、企業と従業員の両面から働き方の改善へ向けた取り組みが進むことが期待されます。