OPQRSTと千葉大の共同研究
2025-09-08 11:12:19

千葉大学と手を組んだOPQRST、医療教育の新たな未来を拓く試み

医療教育の新しいカタチ



株式会社OPQRST(東京都渋谷区)は、千葉大学医学部附属病院の総合診療科との共同研究が「ちばぎん研究開発助成制度2025」に採択されたことを発表しました。この研究は、医療系学生や医療従事者に向けた学習コンテンツの開発を目指しています。

共同研究の背景



医療教育において、医師と患者の対話、特に問診は非常に重要な要素です。診断能力やコミュニケーション力を育てるためには質の高い対話コンテンツが必要ですが、これを作成することは医療従事者にとって大きな負担となっていました。OPQRSTはこの課題を解決するため、AIを活用した模擬患者問診シミュレーションシステムを開発しました。

研究の目的



今回の共同研究では、AIを駆使して「臨床ビネット」と呼ばれる仮想の患者症例や医師と患者の対話データ「臨床ダイアログ」を自動で生成することを目指しています。これにより、医療従事者が多様なシナリオを取り入れた高品質な問診トレーニングを行える環境が整います。

採択による意義



「ちばぎん研究開発助成制度2025」に採択されたことは、この研究の重要性が高く評価された結果と言えます。株式会社OPQRSTの代表取締役社長、医師の栁田育孝氏はこの採択を受け、研究のさらなる加速と社会貢献を目指す姿勢を強調しています。

「医療教育における質の向上を目指し、AIの力でより実践的な学習環境を提供することが私たちの目標です」と彼は述べています。

今後の展開



この助成制度を活用し、以下のような社会貢献を見据えています。

1. 質の高い医療教育の提供: AIが生成した模擬患者との対話を通じて、医学生や若手医師が実践的に学習できる環境を整えます。先輩医師の診断を間近で見るような臨場感を持たせる方法も研究していく予定です。

2. 国内LLM研究への貢献: 生成された臨床ビネットやダイアログは、GitHubなどでオープンに公開され、日本語での医療系AI研究の発展に寄与します。

3. 社会実装の促進: OPQRSTシステムだけでなく、他の医療教育プラットフォームや診療現場でのAI活用にも応用することで、医療現場全体に新たな価値を提供することを目指します。

栁田氏のコメント



「このたびの共同研究が採択されたことを大変光栄に思います。助成金は、私たちが掲げる『すべての医療者に問診力を』というビジョンを実現するための重要な一歩です。この支援を受けて、AIで生成した仮想の患者症例を医療教育に活かし、より広範な活用を図ります」と栁田氏はコメントしています。

未来の医療を担う人材の育成



OPQRSTは、AI問診シミュレーションシステムを通じて、次世代の医療者に求められるスキルを効率的に高めるサポートを行っていきます。「すべての医療者に問診力を」というビジョンのもと、安心して相談できる医療者の育成に尽力してまいります。


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