腰痛の原因を可視化!新たな計測ソフト『3D-ERGO』の登場
労働現場での腰痛は深刻な課題です。特に工場作業などの現場では、繰り返しの動作が腰に負担をかけ、離職の原因となることが増えています。これを受け、株式会社バイオネット研究所は新たな姿勢回数・累積時間計測ソフト『3D-ERGO』を開発しました。このシステムは、2025年4月より利用可能となり、腰痛のリスクを可視化することができるようになります。
腰痛の実態と『3D-ERGO』の必要性
近年の報告によると、繰り返し行われる作業姿勢が腰痛の要因となることが明らかになっています。特にOWAS法に基づいた研究では、負荷の低い姿勢でも、繰り返し行うことで腰に悪影響を及ぼすことが報告されています。バイオネット研究所が提供する『PosCheck101』は、モーションキャプチャを必要とせず、カメラで作業者を撮影するだけで、腰痛の原因となる危険な姿勢を特定するシステムです。
目指すは労働環境の改善
このような課題に応えるために開発された『3D-ERGO』は、3次元で姿勢回数と累積時間を計測し、現場の作業環境改善を支援します。繰り返し行われる動作のリスクを定量化することで、企業がより良い作業環境を構築する手助けとなるでしょう。
3D-ERGOの主な特徴
特徴1: リアルタイムで姿勢負荷を計測
『3D-ERGO』は、OWAS法を基に、5つの高負荷姿勢(腕を上げる、前屈、後屈、体をひねる、しゃがむ)について、その頻度と累積時間を自動で計測します。これにより、作業者は自らの動作がどれほどの負荷をかけているかをリアルタイムで理解できます。
特徴2: 荷重の影響を評価
さらに、肩より上に持ち上げる時の荷重も評価します。これにより、特定の作業が腰に与える影響を詳細に把握でき、改善のための具体的なデータを得ることが可能です。
特徴3: 可視化とレポート機能
計測結果は可視化され、特定の姿勢が問題の主要因であるかを一目で判断できます。結果はExcel形式で保存可能で、簡単にレポート作成ができるのも大きな魅力です。
操作の簡便さとカスタマイズ性
『3D-ERGO』は直感的なインターフェースを採用しており、誰でも簡単に操作できるよう設計されています。また、企業ごとに異なる作業内容に応じた負荷評価ができるよう、基準値をカスタマイズして使用することも可能です。
既存システムとの互換性
『3D-ERGO』は既存の『PosCheck101』と同じハードウェアを使用しているため、導入が容易です。これにより、新しいシステムへの移行がスムーズに行えます。
まとめ
『3D-ERGO』の登場により、労働現場での腰痛リスクを可視化し、労働環境の改善に寄与することが期待されています。詳細な評価と具体的な改善策を手に入れることで、企業は作業者の健康を守りながら、生産性の向上も実現できるでしょう。安全で効率的な労働環境の構築を目指す企業にとって、『3D-ERGO』は必須のツールとなるに違いありません。