東京海上スマートモビリティとSentiance、交通事故削減に向けた協業を開始

東京海上スマートモビリティとSentianceの協業

東京海上スマートモビリティ株式会社（以下、東京海上スマートモビリティ）とベルギーに本社を置くSentiance NV（以下、Sentiance）は、交通事故のリスクを低減し、安全かつ安心な移動社会の実現を目指すため、戦略的な協業を開始しました。この協業を通じて、両社は最先端の技術とリスクマネジメントの専門知識を融合させ、より安全なモビリティサービスの提供を目指します。

協業の背景と目的

近年、カーシェアリングやマイクロモビリティが普及する中で、さまざまな形態の交通サービスが急増しています。しかし、これに伴う新しい交通事故のリスクも顕在化しています。交通事故は日本においても深刻な社会問題であり、毎年多くの命が失われています。WHOの統計によれば、世界中で年間119万人が交通事故により命を落としており、その多くがドライバーの行動に起因しているとされています。この状況を改善するために、両社はテクノロジーを活用して運転行動を変革し、交通事故の減少を実現することを重視しています。

具体的な取り組み内容

1. プライベートモビリティ領域における安全性向上

日常的な移動からレジャー目的のドライブまで、個人利用のシーンに特化したソリューションを展開します。運転行動やライフスタイルの分析を行い、緊急通報サービスなどの機能を活用することで、事故の未然防止に貢献します。

特に、安全への配慮が不足しがちな二輪車やマイクロモビリティの領域にも取り組み、リスクマネジメントの知識を生かしてより安全なサービスを強化します。

2. フリートモビリティの改善

タクシー・ライドシェア、フードデリバリーなどの事業利用領域でも、ドライバーの安全を確保し、企業の持続的な成長を支援するためのソリューションを提供します。運転リスクの可視化や分析を行い、各事業者が抱える事故の削減やコンプライアンス強化といった課題に取り組みます。

このように、SentianceのAI技術を活用することで、ドライバー個々の運転行動を把握し、安全運転を促進する仕組みを構築します。

両社の代表者のコメント

東京海上スマートモビリティの代表取締役社長、原田秀美は、「多様化するモビリティ社会において、それぞれの利用者が安心して移動できる社会を作ることが我々の使命です。Sentiance社の先進的な技術と東京海上のノウハウを生かし、具体的で実効性のある安全ソリューションを提供していきます」と述べています。

また、SentianceのCEO、Marijan Mumdzievは、「日本の交通安全を向上させるために東京海上スマートモビリティ社と協業できることを非常に嬉しく思います。私たちの技術を利用することで、事故リスクを未然に防止し、業界全体の安全基準を引き上げていきます」と期待を寄せています。