北陸新幹線深山トンネルが日建連表彰2025で土木賞を受賞
北陸新幹線の深山トンネル及び関連する工事が、日建連表彰2025の「第6回 土木賞」を受賞しました。これは、一般社団法人 日本建設業連合会が主催するもので、優れた土木プロジェクトや構造物を表彰するものです。受賞理由は、プロジェクトが環境保全や工期短縮に配慮した計画・設計が評価されたためです。
深山トンネルのプロジェクト概要
深山トンネルを含む北陸新幹線のプロジェクトは、福井県敦賀市に位置します。この工事は、パシフィックコンサルタンツ株式会社が設計を担当し、施工は三井住友建設を中心とした企業共同体が行いました。着工は2017年3月、竣工は2023年3月です。
プロジェクトの特筆すべき点は、ラムサール条約に登録された中見池湿地の環境保全に向けた取り組みです。トンネル工事では、地下水位の低下が湿地に悪影響を及ぼさないように工夫が凝らされ、トンネルの円形非排水構造が採用されました。これにより、湿地の貴重な環境が守られています。
工期短縮の工夫
さらに、工期短縮を実現するために、トンネルの設計では平面線形や計画の高を柔軟に変更しました。高架橋の部分では、ハーフプレキャスト部材を用いた急速施工のSPER工法を導入しています。これにより、工期が大幅に短縮され、新幹線の開業へと一歩近づきました。
環境づくりへの取り組み
パシフィックコンサルタンツ株式会社は70年以上にわたり、社会インフラの整備に貢献してきた企業です。彼らは「未来をプロデュースする」というビジョンを掲げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。今回の受賞もその一環として、高品質で環境に配慮したプロジェクトを提供し続ける姿勢によるものです。
さらなる情報
今回のプロジェクトに関する詳細なストーリーは、同社のWebサイト「INSIGHT」にて公開されています。興味がある方は、ぜひこの機会にご覧ください。
プロジェクトストーリーはこちら。この受賞は、未来の都市や社会インフラへの重要な一歩となり、日本全体の開発に寄与するものといえるでしょう。受賞を機に、さらなる環境に配慮した建設や設計が進むことを期待しています。