乳がん公開講座
2026-03-23 11:08:58

乳がんに対する正しい理解と最新治療を深める市民公開講座

乳がんに対する正しい理解と最新治療を深める市民公開講座



2026年2月22日、東京都の東京ウィメンズプラザホールで市民公開講座『乳がんを知る~正しい理解が治療の第一歩~』が開催され、93名の参加者が集まりました。この講座は、公益財団法人がん集学的治療研究財団が主催し、乳がんに関連する基礎知識から最新の治療法や検診の重要性について情報を提供しました。講座の内容は医師や乳がんサバイバーからの多角的な視点で進められ、参加者にとって有意義な学びの場となりました。

乳がん治療の基礎知識についての講演



杏林大学医学部付属病院乳腺外科教授の井本滋先生は、乳がんの基本的な知識や最新の治療法に関する講演を行いました。井本先生によると、乳がんの大半は乳管から発生します。治療の成功率を高めるためには、早期の発見が極めて重要です。特に「非浸潤がん」の段階で見つかれば、治癒の可能性が高まりますが、「浸潤がん」に進行すると、治療が難しくなることが多いそうです。

さらに、日本における乳がん罹患率は欧米と比べて低くはなく、特に40代での発症が増加傾向にあるため、40歳以上の女性は定期的なマンモグラフィ検診が必要であると力説しました。また、普段から自分の乳房の状態を把握する「ブレスト・アウェアネス」が重要で、左右の違いやしこりに注意を払うことが推奨されました。

最新治療と個別化医療の進展



井本先生は、治療法が進化しており、必ずしも手術が最初の選択肢でないことを強調しました。がんの進行度やサブタイプに応じて、手術や薬物療法、放射線療法を適切に組み合わせることが重要です。最近では、AIによる診断技術やリキッドバイオプシーなども注目されていますが、それに伴い、副作用への理解と患者自身の価値観に基づいた治療選択も大切です。

ミニコンサートでの希望のメッセージ



講演の後には、乳がんサバイバーでシンガーのLiLuさんが自らの経験を反映した歌を披露しました。彼女は「アンパンマンのマーチ」のバラード版やオリジナル曲「ソラの約束」を歌い、検診の重要性を訴えるメッセージを届けました。LiLuさんは、定期的な検診の受診を躊躇してしまう理由が多くある中で、発見が遅れることの恐怖を語り、参加者に積極的な受診を促しました。

パネルディスカッションからの学び



続いて、井本滋先生、桜井なおみさん、LiLuさんによるパネルディスカッションが行われ、治療法の選択、妊孕性、医師とのコミュニケーションについての議論が展開されました。治療法については、乳がんの進行度に応じて異なるアプローチがあることが紹介され、実際の治療経験をシェアする中で、質疑応答が行われました。特にLiLuさんは、最初の診療での医師とのコミュニケーションの重要性を語り、転院後により良いサポートを受けられた経験について触れました。

参加者へのメッセージ



今回の市民公開講座は、乳がんに対する認識を深める非常に貴重な機会となりました。受診に対する意識を高め、正しい情報を持つことで、早期発見と適切な治療につながることが期待されます。医療の進歩とともに、私たち自身が自らの健康をしっかりと見つめ直すことが重要であることを、改めて感じさせられる講座でした。

アーカイブ動画の視聴



当日の講演やディスカッションの模様は、YouTubeにアーカイブ動画として公開されています。詳細については、こちらをクリックしてご覧ください。

公益財団法人がん集学的治療研究財団について



本財団はがん治療に関する集学的な知見を広めることを使命とし、多くの臨床試験を通じて新しい治療法の開発に寄与しています。また、がん患者への治療支援や啓発活動を継続的に行っています。


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