オフィスの防災対策を根本から見直す必要性
最近では、自然災害や異常気象が増加し、企業にとっての防災対策がますます重要視されています。特に、オフィスという空間では、従業員や訪問者が安心して過ごすための環境作りは不可欠です。多くの企業が事業継続計画(BCP)を策定し、防災備蓄を進めていますが、果たしてそれだけで十分なのでしょうか?
「備蓄」の先にある「人命」
現在の防災備蓄に目を向けると、多くは水や食料、簡易トイレといった最低限の「生命維持」のためのアイテムに終始している傾向があります。しかし、突然の心停止など、オフィスで発生し得る「突然死」のリスクに対しての対策は、未だ不足しているのが実情です。
日本における心臓突然死は、年間約8万人に上ります。救急車到着までの時間は平均9分とされていますが、心停止から1分が経過するごとに救命率は10%低下してしまうと言われています。したがって、目の前の人を救うために、その場に居合わせた人々の迅速な一次救命措置が命を救うための鍵となります。
日本ライフラインの取り組み
心臓医療機器の専門製造・商社である日本ライフライン株式会社は、40年以上にわたって心臓医療に特化した技術を提供してきました。今回は、2025年6月に東京ビッグサイトで開催される「オフィス防災EXPO」に出展し、自社のAED「カーディアックレスキュー RQ-6000」とCPRサポート機器「CPResQ(シーピーレスキュー)」を紹介します。
製品の特長
1.
AED「カーディアックレスキュー RQ-6000」
このデバイスは、パッドとバッテリーが一体となったパッドカートリッジシステムを採用しており、使用時の人為的ミスを大幅に削減します。シンプルな操作で、誰でも簡単に使用が可能です。また、屋外や過酷な環境でも耐えうる高い耐久性を持っています。
2.
CPRサポート機器「CPResQ」
この機器は、質の高い胸骨圧迫を実現するために設計されており、リアルタイムで圧迫の深さやテンポをフィードバックします。AEDとの併用で、救命効果を最大化します。
体験型デモンストレーション
「オフィス防災EXPO」では、展示ブースで、これらの製品に触れることができるデモンストレーションを行います。参加者は、実際の使用感や操作方法を体験することができ、自社における防災対策を見直す良い機会となるでしょう。
未来への展望
日本ライフラインは、心臓医療の専門家集団として、AEDなどの製品を通じて「目の前で人が倒れても救えることが当たり前」となる未来を重視しています。防災EXPOを契機に、AEDのさらなる普及と、企業の防災意識の向上を図ります。また、販売パートナーを募集し、より多くのコミュニティへこの重要な設備の設置を進めて参ります。
まとめ
企業における防災対策は単なる備蓄に留まらず、どれだけ迅速に救命措置ができるかが、その場での命を救う要にとって極めて重要です。日本ライフラインが提案する新たなオフィス防災の概念は、企業の意識を大きく変えるきっかけとなることでしょう。ぜひ、展示会に足を運び、直接その目で確かめてください。