唐津市蓄電所を開設
2025-10-14 10:44:02

佐賀県唐津市に日本蓄電池が新たな蓄電所を開設、地域防災力向上を目指す

佐賀県唐津市に日本蓄電池が新たな蓄電所を開設、地域防災力向上を目指す



日本蓄電池株式会社は、2024年令和7年10月10日、佐賀県唐津市相知町に新たな系統用蓄電所「NC唐津市相知町蓄電所」を開設し、受電を開始しました。これにより、各種試験と運転確認を行った後、商用運転に向けた最終調整が進められます。この蓄電所は、日本蓄電池が手がけたプロジェクトとして九州エリアで初めての施設となります。

新たな蓄電所の概要



「NC唐津市相知町蓄電所」は、1,988kWの定格出力と8,146kWhの蓄電容量を誇るリチウムイオン蓄電池を搭載しています。この蓄電所は、再生可能エネルギーの効率的な利用と電力需給の調整を行うことを主な目的としています。また、今年の8月に唐津市と結んだ「災害時における蓄電所の活用に関する地域防災に関する連携協定」に基づき、災害が発生した場合には外部コンセントを地域住民に提供し、防災力の強化と市民サービスの維持に寄与する予定です。

蓄電所の建設と運営



当蓄電所の設計と施工は、株式会社クラフティア(旧名:九電工)が手掛けました。使用されている蓄電システムの機器は、株式会社ダイヘンが製造したもので、これにより高い性能と信頼性が確保されています。具体的には、受電設備、パワーコンディショナー、変圧器、エネルギーマネジメントシステムなどが含まれています。

地域への貢献と未来の展望



日本蓄電池は、当蓄電所の運用を通じて、調整力の提供や再生可能エネルギーの普及を進め、カーボンニュートラル社会の実現を目指しています。さらに、蓄電所を金融商品として提供し、より多くの人々がエネルギー事業に参入しやすい仕組みを整備することによって、持続可能な成長を支える取り組みを強化していく方針です。具体的には、2025年中に20箇所、2026年までに80箇所の蓄電所の運営がスタートすることを目指しています。

企業情報



日本蓄電池株式会社は、東京都千代田区に本社を置き、系統用蓄電所の開発と運営を行っている企業です。代表取締役社長の漆原秀一が率います。

一方、設計と施工を担当した株式会社クラフティアは新エネルギー事業に注力しており、福岡市に本社を構えています。ダイヘンは、大阪を拠点に各種電力機器の製造・販売を行っている企業です。

この新たな蓄電所は、唐津市の地域社会において重要な役割を果たすことが期待されており、今後のさらなる展開にも注目です。


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