リゾートバイトが創出する新たな関係人口
近年、リゾートバイトと呼ばれる仕事が注目を浴びています。これは、旅館やホテルなどで住み込みで働く形態の仕事であり、居住地とは異なる地域で新たな体験や関わりを持ちながら過ごすことができます。2026年7月から9月にかけて実施された調査によれば、リゾートバイトに従事した人のうち、なんと87.2%が居住地以外の地域での就業を経験していることが分かりました。これにより、地域との新しいつながりや関係人口の増加が期待されています。
調査の背景
今回の調査は、株式会社ダイブグループが行った「関係人口 定点レポート 2026年夏季」に基づいています。居住地域以外に積極的に関わっていく「関係人口」を可視化するために、リゾートバイトがどのような役割を果たしているのかを分析しています。リゾートバイトは、比較的短期間で複数の地域を訪れることができるため、新たな地域文化や生活に触れる絶好のチャンスといえるでしょう。
注目のデータ
調査結果を詳しく見ていくと、都市部に住む人々のうち、72.9%が地方でその職務に従事していたことが分かります。年代別に見ると、すべての年代で70%以上が居住地とは異なる地方で働いており、特に50代や60代以上では高い割合を示しています。これは、リゾートバイトが多世代から支持を集めている証拠です。
さらに、リピートや契約延長の割合も高く、全体の68.7%が前回の勤務からの延長またはリピートだったことが示されています。特に、30代以上の就業者はそのほとんどが延長・リピートしており、働くことで新たな地域との関係を深めていることが推測されます。
地域分布と職種の特徴
就業先として最も多かった地域は中部地方で28%を占めており、その後に関東、近畿、九州・沖縄と続いています。仕事の内容は、主にレストランサービスが21.5%と最も多く、館内業務やフロント業務などが後を追います。これにより、地域の観光業に対する重要な人材供給源となっていることが分かります。
女性の活躍と若者の職業選択
なお、就業者の性別に目を向けると、女性が53.9%、男性が46.0%と、女性がやや多いことが分かります。年代別に見ると、特に若い世代の20代が57.2%と大多数を占めており、リゾートバイトが若者にとって魅力的な選択肢であることを示しています。
今後の展望
これらのデータからも明らかなように、リゾートバイトはただの労働の場にとどまらず、人と地域を結びつける重要な要素となっています。今後もこのトレンドが続けば、地域における関係人口の増加や新たな地域振興の波を引き起こすかもしれません。2026年以降も定期的に発表される報告書からは目が離せません。これを機に、リゾートバイトの可能性を探り、地域との新しい関係を構築していきたいものです。