キミカ、GBH社とのパートナーシップで新市場へ進出
株式会社キミカ(本社:東京都中央区)は、中国に本拠を置くジェランガムの専門メーカー、GBH Bioscience(以下GBH)との総代理店契約を締結しました。この契約により、キミカは日本市場におけるGBHのジェランガム製品の販売、マーケティング、技術サポートなどをすべて担うことになります。パートナーシップの締結日は2022年10月20日で、キミカのトレーディング部門が独立して設立された株式会社キミテックスとGBHとの間で実施されました。
ジェランガムとは?
ジェランガムは、微生物発酵によって生成される水溶性の天然多糖類です。この成分は、耐熱性、耐酸性、透明性に優れ、ゼリー飲料やゼリー、プリンなどの食品、さらには介護食やジャムの増粘剤、安定剤として幅広く使用されています。特にアシル基を豊富に含むHA型と脱アシル化を経ることで得られるLA型の2種類があり、用途に応じて使い分けられています。
キミカの強み
もう一つの特徴として、キミカは日本唯一のアルギン酸のメーカーとして、国内市場において90%を超えるシェアを持っています。医薬品や食品業界で求められる高品質に応えることで、国内外でトップクラスの企業として知られています。近年、持続可能な開発目標(SDGs)にも携わり、環境に配慮した企業文化を持つことが評価されています。2020年には「ジャパンSDGsアワード」の特別賞を、2021年には環境大臣賞を2度取得し、2022年には「アースショット賞」にノミネートされています。
提携のメリット
今回の契約を通じて、キミカは以下のようなメリットを提供します:
- - 高品質: 国際的に評価される研究者とエンジニアによる技術力
- - 製品ラインナップの充実さ: HA型、LA型、MA型を取り揃えています。
- - 迅速な供給体制: 短納期で安定した製品供給を実現
- - 競争力のある価格設定: 安価な水力発電を利用した製造コストの削減
- - 持続可能な製品開発: 環境への配慮が行き届いた製品を提供
特に、MA型は低ゲル化温度を特長としており、作業性や加工性を高めています。この新グレードにより、食品メーカーはクリエイティブな製品開発が可能になります。また、安価な電力を背景にした製造コスト削減により、低価格での提供が実現しました。
持続可能性への貢献
キミカは、GBHとの協力を通じて、よりサステナブルな製品を市場に提供します。二酸化炭素を排出しない水力発電を利用し、微生物発酵により生成されるジェランガムは環境に優しい製品です。この取り組みは、SDGsの理念に沿ったものであり、企業としての社会的責任を果たすことに貢献します。
キミカは、GBHとのパートナーシップにより、ジェランガム市場に新風を吹き込み、日本の食品市場において大きな影響を与えることが期待されています。すでに強力な市場シェアを持つキミカが新たな製品を投入することで、さらなる成長が見込まれます。これからの展開が楽しみです。
詳しい情報やお問い合わせは、
株式会社キミカの公式ウェブサイトをご覧ください。