羽曳野市のパイプオルガン修復プロジェクト
地域の文化と芸術を支える拠点として、羽曳野市にある「LICはびきのサムテックホールM」は、多くの市民から親しまれてきました。その中でも、特に重要な役割を果たしているのが、2000年の開館以来、地域の人々の記憶に深く根ざしているパイプオルガンです。この貴重な楽器が、クラウドファンディングにより修復されることになりました。
パイプオルガンの魅力と背景
羽曳野市の象徴であるブドウや白鳥の彫刻が施されたこのパイプオルガンは、スイス・フェルスベルグ社製で、大型楽器として名高いものです。その優雅な音色は、20年以上にわたって多くのコンサートや教育プログラムを通じて市民に感動を与えてきました。しかし、経年劣化の影響で音色に安定性を欠く部分が生じ、特に「ふいご」の革部分に空気漏れが発生しています。
このままでは、演奏や教育に支障をきたす恐れがあるため、市は専門技術者を招いて「ふいご」の張り替え修復を実施することを決定しました。このプロジェクトは、未来へ豊かな響きを受け継ぐための重要な一歩なのです。
プロジェクト詳細
この修復プロジェクトの目標金額は2,000,000円で、2025年の9月1日から11月29日までの90日間、ふるさと納税型クラウドファンディングを通じて募集されます。集まった資金はふいごの張り替えだけでなく、オーバーホール作業など、長期的な維持・保存活動に充てられます。
私たちの共同体の音楽文化を支えてきたこのパイプオルガンは、単なる楽器ではなく、地域に文化の根を張る「文化遺産」と言っても過言ではありません。将来的には、再び子どもたちや地域の人々に感動を与え続ける存在となることが期待されています。
地域の文化芸術活動の支え
「LICはびきのサムテックホールM」では、オルガニストによるコンサートや子ども向けの音楽ワークショップ、地域学校との連携による吹奏楽演奏会など、多彩なプログラムが展開されています。このパイプオルガンはそうした文化活動の中心であり、地域の絆を深める重要な役割を果たしています。
また、パイプオルガン修復に伴い、新たな音楽教育の機会が生まれることで、次世代の音楽家の育成にも寄与することでしょう。このプロジェクトの実現は、地域の未来を明るく照らす灯りとなるはずです。
お問い合わせ先
このプロジェクトに関する詳しい情報は、羽曳野市役所生涯学習スポーツ課までお問い合わせください。電話番号は072-958-1111(内線4320)です。また、ふるさと納税に関する詳細は都市魅力戦略課へ、電話は072-958-1111(内線3313)となります。ぜひ、皆さまの温かいご支援をお待ちしております!