AIとStripeが切り拓く新しいショッピング体験
最近、StripeがMicrosoftの会話型AIアシスタントCopilot内で新たな購入体験を支援することが発表されました。この機能は、米国のCopilotユーザーが、Etsyの加盟店やUrban Outfitters、Anthropologieといった小売店の商品をチャット内で直接購入できるというものです。この取り組みにより、ショッピングはさらに身近な存在になりそうです。
Stripeのエージェンティックコマース
Stripeは、プログラマブルな金融サービスを提供する企業であり、商業のあり方を根本から変革する力を持っています。新機能であるCopilot Checkoutを採用することで、ユーザーはチャットの流れの中で自然に商品を購入でき、その場から決済を完了することが可能になります。これまでのショッピング体験とは異なり、わざわざアプリを切り替える必要がなく、簡単に欲しいものを手に入れることができます。
利用フローの詳細
この新しい購入プロセスは非常にスムーズです。まず、Copilotのチャットに商品購入の会話が出てくると、Stripeが提供するチェックアウト画面が自動的に表示されます。その後、MicrosoftがStripeと連携し、決済を進めます。
次に、Stripeは「Agentic Commerce Protocol(ACP)」を通じて販売者と接続します。購入者が決済情報を提供すると、Stripeは「Shared Payment Token(SPT)」という新しいトークンを発行します。このトークンは、購入者の決済情報を公開することなく、アプリケーションが決済を開始できるように設計されています。発行されたSPTは、APIを通じて販売者のシステムに送られ、取引処理が行われるのです。
販売者は、Stripeを経由して取引を行うことも、また他の決済プロバイダーを選ぶことも可能です。どちらの選択肢でも、Stripeの強力な不正防止機能を利用できるため、安全性が確保されています。
StripeとMicrosoftのパートナーシップ
Stripeの決済部門の責任者であるケビン・ミラー氏は、AIが商業の仕組みに与える影響を強調し、「商取引には新しいインフラが必要です。」と語っています。また、Microsoftのエージェンティックペイメント製品の責任者であるナイナ・シェス氏も、Copilotを通じて商品との出会いから購入までを簡素化することを目指していると述べています。
この連携により、今後もMicrosoftはStripeと共に「Agentic Commerce Suite」の統合を進め、より多くの加盟店が迅速にこのサービスを利用できるようアプローチを行います。販売者は、自社製品をAIエージェント上で見つけやすくし、全ての決済、チェックアウト、不正防止をシームレスに行える環境を整えることが期待されています。
Stripeは、AIエージェント主導の商取引時代に向けた新しいインフラを構築し、商業の未来を見据えた取り組みを続けています。本発表は、ChatGPTのInstant Checkout機能に続くものでもあり、エージェンティックコマースへの投資を今後も行っていく方針です。
Stripeの進化と今後の展望
Stripeは、世界中の数百万の企業に利用されている金融サービスを提供し、オンライン決済や組込型金融、収益モデルのカスタマイズを推進しています。サンフランシスコとダブリンに本社を置く同社は、世界のGDPの1.3%に相当する年間1.4兆ドル(約210兆円)以上の決済を扱う実績を持っています。Fortune 100企業やForbes Cloud 100の大多数も、Stripeのサービスを利用しており、その信頼性は高いものです。
これからもStripeは、AIを活用した新しいコマース体験をより多くの消費者と加盟店に提供し、商業の未来を切り拓いていくでしょう。