十印とOllangの提携による多言語翻訳サービスの革新
株式会社十印(とおいん)は、この度、アメリカのOllang Inc.(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)と提携し、多言語翻訳サービスの効率化を図ることとなりました。この提携により、両社の技術やノウハウを結集し、ビジネスコンテンツの迅速な多言語展開が可能になる新しいサービスを提供することが開始されました。
新サービスの特徴
この新しい翻訳サービスは、主に以下のような特長を持っています。
1. カスタマイズされた翻訳ワークフローの自動化
多くの自動翻訳サービスは、期待する品質には達しないことが多く、逆に修正作業が増えてしまうことがあります。しかし、十印のサービスでは企業やプロジェクトに特有の要件を考慮し、翻訳条件を事前に設定することにより、高品質な翻訳結果を得られます。例えば、特定の用語集、文体、避けるべき表現などをもとに翻訳プロセスを自動化し、仕事のスピードと品質の両立を実現します。
2. 134言語に対応
このサービスは欧州、アジア、アフリカ、中東の47言語以上に加え、希少言語も含む合計134言語に対応しています。これにより、さまざまなビジネスシーンで使いやすい多言語対応が可能となります。また、翻訳済みのファイルを元のレイアウトのままで出力することができるため、再レイアウトの手間も省けます。
3. 多様なファイル形式に対応
ビジネスで一般的に使用されるファイル形式にも幅広く対応しています。Microsoft Officeのファイルから、プレゼンテーション用の動画形式、さらにはJSONやHTMLといった特殊なフォーマットまで、多岐にわたるファイル形式に対応しており、企業のニーズに柔軟に応えます。
主な利点
こちらのサービスを利用することで、プロジェクトや内容に最適化された翻訳を得られます。また、自動化を通じてコストと作業の時間を削減し、指示や資料の更新を継続的に行うことによって、さらなる効率化が期待できます。たとえば、字幕翻訳時には、映像ファイルからの文字起こし、発話の分割、翻訳、最終納品までの一連の作業を自動で行うことができます。
この全プロセスは、数分から数時間で完了し、翻訳者が最終チェックを行った後に納品します。これにより、全体の業務効率が向上し、品質も確保されます。
マルチエージェント・システムによるさらなる効率化
この新サービスの基盤は、複数のAIエージェントが連携してタスクを分担・実行する「マルチエージェント・システム」です。このシステムにより、翻訳指示の学習、ファイル形式の変換、翻訳業務、レイアウトの調整などを効率的に行うことができます。各エージェントが特化した役割を担うことで、全体の作業がより効果的になります。
まとめ
十印とOllangの提携により、企業の多言語展開が従来よりも迅速に、かつ高品質に行えることが期待されています。両社は今後もさらなるサービスの充実を目指し、新たな技術を取り入れながら、多言語翻訳の未来を切り開いていく予定です。