イラストレーター師岡とおるの多彩な活動とアート観を探る

東京・日暮里を拠点としたラジオ番組『日暮里ゼミナール』は、様々なバックグラウンドを持つゲストと共に、ビジネスやカルチャーについて学ぶプログラムです。第27弾のゲストとして登場するのは、イラストレーターの師岡とおるさん。彼の独自のアート観や、現在進行中の多彩なプロジェクトについて紹介します。

師岡さんは、東京都小平市で生まれ育ち、幼少期から美術の街に囲まれて育ちました。武蔵野美術大学の近くで過ごしたこともあり、早くから美術への興味を深めていきます。小学校の高学年時には、タツノコプロのアニメ制作現場を見学し、高校生のころにはイラストレーターを志すようになりました。彼の夢を応援する家族の支えを得て、一路美術の道へと進むことができたのです。

成功への道は決して平坦ではありませんでした。師岡さんは、予備校時代に「絵を描く楽しさが損なわれた」と振り返ります。確かに、技術を磨くことは大切ですが、絵本来の楽しみも忘れてはなりません。そんな葛藤を経て、常に「人の模倣よりも時代の模倳」を大切に創作の根底に据えるようになりました。「僕の作品がアートでなくても、誰かに楽しんでもらえればそれでいい」と、心にゆとりを持って表現することの大切さを理解したのです。

現在、師岡さんは、イラストレーターとしての活動に加え、自身の趣味であるお酒をテーマにしたプロジェクト「NONBEE!」を展開しています。特に注目すべきは、千駄木にオープンした「NONBEE STORE TOKYO」と立ち飲み屋「呑平本店」です。ここでは、NONBEEクラフトビールと共に、オリジナル商品やおつまみを楽しむことができます。また、8月から鹿児島の「ふとし商店」と共同で運営する「ふとし呑平商店」も、新たな試みとして展開予定です。

このように活躍の場を広げる師岡さんですが、母親が「絵を描く仕事をしたい」と言った瞬間、すぐに予備校を探して手続きをしたと語る彼の言葉には、家族の愛情が感じられます。また、「模写」を通して彼自身のスタイルを育てていったエピソードも、彼の人間性やアートへの取り組みを表しています。

日暮里ゼミナールでは、二村康太がパーソナリティを務める中、ますます多様なゲストを招いてのディスカッションが続きます。具体的には、師岡さんの独自の価値観やアート観がどう形成されてきたのか、また今後の展望について深く語られる予定です。特に、彼が描く「時代の模倣」というテーマは、多くの方に共感されることでしょう。

このラジオ配信は2025年8月8日から各種Podcastプラットフォームで楽しむことができます。クリエイティブに関心を持つ方々や、イラストに興味がある方々に向けて、師岡さんの心温まるエピソードをぜひ聴いてほしいと思います。今後、師岡さんがどう進化していくのか、彼の新しい挑戦を共に応援していきましょう！

詳しくは、日暮里ゼミナール公式サイトをご覧ください。