西尾市とおいくらが連携、リユース促進で循環型社会形成へ

西尾市とおいくらの連携、持続可能なリユース社会の実現へ

愛知県西尾市（市長：中村健）は、株式会社マーケットエンタープライズと提携し、全国的に人気のリユースプラットフォーム「おいくら」を活用した新しいリユース事業を始めることになりました。この協定は2025年1月24日（金）に締結され、地域の廃棄物削減や循環型社会の形成を目指す取り組みの一環です。

リユースを推進する背景

西尾市は、クリーンセンターにおいて不要品の再生販売や、衣類・雑貨のリユース試験を行ってきましたが、依然として家庭からの廃棄物の排出量が県内で最も高い状況が続いています。この問題を解決すべく、新たなリユース施策の導入が求められていました。マーケットエンタープライズは「持続可能な社会を実現する最適化商社」というビジョンを掲げ、SDGsに基づく活動にも積極的に参加してきたため、両者のニーズが合致し、「おいくら」を通じた協力が実現したのです。

「おいくら」の利点

「おいくら」は、不要品を専門的な買取業者に一括査定してもらうことができる便利なサービスです。これまでに130万人以上の人々が利用しており、買取価格を手軽に比較できることが特徴です。ユーザーは、査定依頼をするだけで多くのリサイクルショップからの買取価格を一度に受け取ることができます。これにより、使わなくなったアイテムを捨てるのではなく再利用する選択肢を提供し、廃棄物の削減につなげています。

西尾市の課題と解決策

西尾市では、粗大ゴミは戸別収集の仕組みで回収されていますが、大型家具や重量物の搬出が市民にとって課題となっていました。このため、規格を超えるアイテムの処分や、自身で運び出せないケースに対して「おいくら」は自宅訪問の出張買取サービスを提供します。これにより、家電製品など専門的な回収が必要な品々も、手軽に売却できるようになります。

今後の展望

西尾市のホームページには、1月24日（金）から「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定を申し込むことが可能になります。これにより、リユースが促進されるだけでなく、市民が不要品をリユースすることに対する意識も高まることが期待されます。この施策は、廃棄物処理のコスト削減にも寄与し、市の経済にも好影響を及ぼすことでしょう。

愛知県西尾市について

愛知県の中央南部に位置する西尾市は、名古屋市から40キロメートル圏内にあり、豊かな自然に恵まれています。2011年に市が設立されて以降、環境への配慮を重視し、持続可能な地域発展を目指しています。市の環境基本計画は、「自然と人が調和した豊かな都市づくり」を強調しています。市民がリユース活動に参加することで、地域全体の環境意識が向上することを願っています。