日本金属の新しいエコプロダクト「NK-301ZF」
日本金属株式会社(本社:東京都港区)が新たに発表した「NK-301ZF」は、環境に優しい製品ラインである“エコプロダクト”シリーズの第2弾です。この新しいばね用ステンレス鋼は、従来のSUS301と比較して高強度と高延性を兼ね備えた特性を持っています。これにより、自動車や電子部品、半導体産業など様々な市場でのニーズを満たすことが可能となっています。
NK-301ZFの特長
1. 優れた加工性と強度
NK-301ZFの最大の特長は、加工性が非常に優れている点です。これは、化学成分がJIS規格内で調整されているため、非常に安定した結果が得られます。特に、高強度と高延性を両立することで、部品の軽量化や製造工程の省略が可能になり、エネルギー効率の向上へとつながります。
これにより、製品設計の柔軟性が増し、メーカーは形状や仕様をより自由に最適化することができ、加工効率の向上や歩留まり改善にも寄与します。
2. 環境への配慮
日本金属では、NK-301ZFを環境対応型素材として「エコプロダクト」に認定しています。2050年に向けてCO₂排出量のNet Zeroを目指し、本製品は持続可能なものづくりの一翼を担っているのです。製造過程でのエネルギー消費を抑えることで、環境負荷を軽減することが期待されます。
3. MIT試験における耐疲労特性
本製品は、耐疲労特性においても優れた結果を示しています。具体的には、介在物のコントロールを行い、鋼の中の非金属介在物の量を低減させることに成功しました。これにより、長期間使用しても疲労に強い特性を持っています。これらの特性は、特に自動車や半導体関連の製品において重宝されます。
日本金属のビジョン
「NIPPON KINZOKU 2030」と題した第11次経営計画のもと、日本金属は多様な素材を融合させることで、最終製品に要求される性能を素材で実現する企業を目指しています。この新しいバネ用ステンレス鋼「NK-301ZF」は、そのビジョンの中で重要な役割を果たす製品となります。
エコと効率の二重の利点を提供するNK-301ZFは、今後さらなる販売拡大が期待されています。自動車や電子部品、半導体など、多岐にわたるニーズに応じた製品展開を進めていくというのが日本金属の見通しです。
まとめ
新しい「NK-301ZF」は、環境に優しいだけでなく、製造プロセス全体の効率を向上させるための選択肢となることでしょう。詳しい製品情報や技術的資料については、ぜひ日本金属の公式ウェブサイトをご覧ください。
公式サイト: NK-301ZF 紹介ページ
日本金属約は、その革新的な取り組みと高品質な製品により、今後も業界に新しい価値を提供し続けていくと考えられます。