中谷潤人、西田との熱き戦い!
WBCとIBFのバンタム級の統一王者、中谷潤人(27=M.T)が、西田凌佑(28=六島)との名勝負を振り返る特番『エキサイトマッチSP』が、8月11日(月・祝)午後9時からWOWOWで放送される。この試合は6月8日に東京・有明コロシアムで行われ、中谷がTKO勝ちを収め、王座統一を果たした。試合後のインタビューで中谷は、「戦っていて楽しかった」とその喜びを語った。
統一戦の舞台裏
試合前の予想では、中谷選手が有利と見られていたが、その一方で厳しい戦いになる可能性も指摘されていた。彼は30戦全勝(23KO)の実績を持つ一方、西田も10戦全勝(2KO)と、どちらも負け知らずの実力者。同じサウスポー同士の戦いは、予想以上に熱を帯びる展開になった。
中谷は、試合前から攻撃的に出ることを意識していた。「1ラウンドから行く」と計画し、実際にその通りに行動したことで、初っ端から試合がヒートアップ。彼はロサンゼルスでの合宿の成果を実感したと語り、スタミナについても心配がなかったとのこと。
鋭い観察力と戦略
試合中、中谷は西田選手の右目周辺の腫れや、右肩に異変が見られることに気付いた。勝負には情けは無用と言わんばかりの冷静さで、戦略的に相手のダメージを狙いに行った。「体にダメージを与える作戦だった」との言葉には、自信と戦噺が垣間見える。
5回目、6回目に強引な攻撃を続けた中谷は、最後まで勝利を確信して戦った。その結果、7回目のラウンド前に西田陣営が棄権を申し出た。中谷はこれにより、統一戦を制したのだ。試合後の彼は、「もっとスマートに打てた」と次回への意欲も忘れなかった。
転向の可能性と未来への展望
中谷の今後についても注目が集まる。彼はバンタム級王座を返上し、スーパー・バンタム級への転向を視野に入れていると報じられている。来年5月には井上尚弥との対戦が期待され、これを見据えたトレーニングをしているとのこと。
また、9月には井上選手が4団体統一戦を行うため、その観戦にも出向く予定だという。中谷は「右構えの選手なら誰でもいい」と言い放ち、次の対戦に向けての準備も怠らない。
大いに盛り上がる番組に期待
『エキサイトマッチSP』では、今回の統一戦の振り返りのほか、那須川天心選手の試合も注目を浴びている。バンタム級の今後において、彼の動向はファンからの熱い視線を集めている。
8月11日にはWOWOWで2つの魅力的な試合が放送される。中谷潤人の成功と今後のキャリアに期待を寄せつつ、ファンと共に盛り上がるこの特番をお見逃しなく!