ヨシタケシンスケが届ける新たな「大どろぼう」の世界
2025年7月10日、ヨシタケシンスケが手がける絵本『まだ大どろぼうになっていないあなたへ』が発売されます。この作品は、ただの「どろぼう」ではなく、最終的には「大どろぼう」を目指すというユニークな視点から描かれていますが、これには一つのメッセージが込められています。
大どろぼうという新たな目標
本書では、「どろぼう」に対するイメージを新たにし、単なる悪者ではなく、私たちが忘れかけている大切なものを取り戻すよう励ましています。どろぼうとは一体何なのでしょうか?古今東西、多くの物語で描かれていますが、なぜか人はその存在に惹かれてしまうものです。ヨシタケシンスケはその不思議な魅力を持った「どろぼう」に、独自の解釈を加えています。
絵本に込められたメッセージ
「大どろぼう」とは特別な力や悪事を働く者ではなく、子供たちにとっての自由や冒険、忘れてしまった純粋な気持ちを取り戻すためのキャラクターです。本書を通じて、絵本を手に取った子供たちが大切なものを再発見する手助けをすることが、著者の思いでもあります。読者は「まだ大どろぼうになっていない」と自分自身を見つめ直し、自由な発想を促されることでしょう。
展覧会「大どろぼうの家」
この絵本は、2025年7月からPLAY! MUSEUMで開催される「大どろぼうの家」展に出品されます。この展覧会では、最後の盗みに出たとされる「大どろぼう」の家に密かに忍び込むという物語が展開され、特に印象的なのは、大どろぼうが後進を育てるために描いた絵本という設定です。ヨシタケシンスケのユーモアあふれる視点が求められたこの作品は、まさに予想を裏切る内容に仕上がっています。
ヨシタケシンスケの魅力
ヨシタケシンスケは、日常を切り取った唯美的な作品で知られる絵本作家です。自身の絵本が受賞歴を持ち、子供たちから広く愛されています。彼の独特な視点とユーモアに富んだ表現は、常に新しい風を作品に吹き込んでいます。この新作も、彼ならではの温かさを持ったメッセージが込められていることでしょう。
絵本の詳細
『まだ大どろぼうになっていないあなたへ』は、B6変型、上製の本で、全40ページから構成されています。定価は税込1,320円で、ISBNは978-4-908356–69-8です。また、絵本特設サイト(https://bluesheep.jp/projects/grandvoleur_feature/)でも詳細情報を確認できます。
会期と場所
「大どろぼうの家」展は、日本全国を巡回しながら、2025年7月16日から9月28日まで開催される予定です。展覧会は無休で開かれ、毎日10:00から18:00まで入場可能で、訪れる人々に新たな体験を提供します。
この新しい絵本と展覧会を通じて、あなたも大どろぼうの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?