ブルネイの若手環境保全者が学ぶ日本の先進技術とは

ブルネイの環境保全専攻の大学生や研究者、さらには行政官や若手起業家たちが、日本での先進的な環境技術を学ぶための招へいプログラム「JENESYS」が2025年11月18日から24日にかけて実施される。このプログラムは、日本政府が推進する対日理解促進交流プログラムの一環であり、日本とブルネイの両国間の関係を強化することを目的としている。

プログラムの背景

近年、ブルネイでは環境保全への意識が高まり、特に廃棄物処理やリサイクル分野での活動が見られる。若手起業家たちが環境系のNGOやNPOを立ち上げる中で、先進国である日本の環境技術を学びたいというニーズが高まりつつある。このプログラムでは、こうした若者たちが持続可能な社会の実現に向けた意識を深めることが期待されている。

プログラムの詳細

実施内容

- 来日とオリエンテーション：プログラム初日には、環境省でオリエンテーションが行われ、参加者がテーマ関連の講義を受ける。
- 視察ツアー：参加者は町田市のバイオエネルギーセンターを訪問し、実際の環境保全活動に触れる体験を通じて理解を深める。また、浅草や銀座の視察も予定されており、都市の環境保全の実態を学ぶ機会も提供される。
- 静岡県での交流：移動の後は、静岡の「しずもーる沼上」でテーマ関連の講義や意見交換を行い、地元の学びを通じて日本の環境意識を体感する。
- ホストファミリーとの交流：セブン-イレブン・ジャパンでの視察後、ホストファミリーと対面し、ホームステイを体験する。暮らしの中から日本の文化や環境への取り組みを学ぶことができる。
- ワークショップと報告会：最終日にはワークショップを通じて学びを振り返り、報告会で自身の体験を発表することで、知識と経験を持ち帰る。

言語と実施団体

すべてのプログラムは英語で実施され、一般財団法人日本国際協力センター（JICE）が施行主体となっている。

期待される効果

参加者が日本での経験を通じて意識を高め、環境保全に対する具体的なアクションを考えるきっかけとなることが期待されている。また、両国の関係強化を通じて、国際的な環境問題に対しても一層の認識の広まりが見込まれる。持続可能な社会の実現に向けて、次世代のリーダーたちが国境を越えて知識を共有していくことの重要性を感じさせるプログラムである。