八楽株式会社が描く女性エンジニアの未来
八楽株式会社(Yaraku, Inc.)は、2025年3月8日の国際女性デーにあたり、開発チームの女性エンジニア比率が29%に達していることを発表しました。この成果は、日本のIT業界における女性エンジニアの平均比率である約19%を大きく上回っており、八楽の取り組みが独自性を持っていることを示しています。
女性エンジニアは全員が外国籍
日本では女性エンジニアの比率が16.9%に過ぎないという現実があります。OECD加盟国の中でもこの数値は22位という低い位置にあり、政府も女性のIT分野での活躍を促進しようとしています。そうした中で八楽は、開発チームにおける女性エンジニアが5人、すべて外国籍であるという特徴があります。この比率の高さは、多様性を尊重する同社の理念が体現されたものです。
多様性を支える取り組み
八楽では、外国籍の女性エンジニアが働きやすい環境を整えています。そのために以下の施策を特に重視しています。
完全リモートワークの導入
日本国内において、住居地に制限されることなくリモートで働けるこの制度は、多様な国籍のエンジニアが参加しやすい環境を提供します。これにより、地方に住むエンジニアが東京に通勤することなく、質の高い仕事を続けることが可能です。
英語でのコミュニケーション
開発チーム全員が外国籍であり、社内通知も英語併記で行われています。そのため、日本語を完全に理解していない社員でも、ストレスなくコミュニケーションを取ることができます。
年功序列の廃止
八楽では創業時から年功序列や硬直的な文化を意識的に取り除いています。これにより、社員同士の関係が円滑になり、働きやすい風土が築かれています。
技術開発の最前線
八楽で働く女性エンジニアたちは、自然言語処理や生成AIを駆使した翻訳技術の最前線で活躍しています。彼女たちが手掛けているプロジェクトの例としては、以下のようなものがあります。
- - 機械翻訳モデルの最適化: 多言語対応の翻訳システムの開発・改善を担当。
- - AIによる言語データ解析: 言語処理技術の研究開発を推進。
- - ユーザーエクスペリエンス: 直感的なインターフェースの開発に貢献。
職場環境の感想
エンジニアとして活躍するTitapaさんは、「八楽は非常に多様で協力的な環境にあるので、ここで働くのは簡単だと思います。誰もが友好的で、常に喜んで助けてくれます。誰もが同じ尊敬と機会で扱われる、真の平等の感覚があります」と語っています。
課題と改善の取り組み
八楽は、女性エンジニアの比率を高める一方で、マネージャー層での女性比率が低い状況を改善する必要があると認識しています。開発チームだけでなく、セールスやマーケティング、バックオフィスなど、社内全体で女性マネージャー比率を引き上げるための施策を進めています。
八楽株式会社の概要
八楽は「グローバルコミュニケーションを楽しく。」をミッションに掲げ、円滑なグローバルコミュニケーションを実現する翻訳インフラの構築に力を注いでいます。その核となるのが、AI翻訳ツール「ヤラクゼン」です。このプラットフォームは、翻訳のあらゆるプロセスを簡潔にまとめ、様々な文化や言語に配慮したサポートを行っています。団結したチームが、技術と多様性を生かしつつ、国際的なユーザーに最適な言語ソリューションを提供することを目指しています。
会社情報
- - 社名: 八楽株式会社
- - URL: https://www.yaraku.com
- - 所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27-5, リンクスクエア新宿 16階
- - 設立: 2009年8月
- - 代表取締役: 坂西優
- - 事業内容: 多言語コミュニケーションツールの企画・開発・運用