ケニア・キベラのアートが照らす新たな視点
開催概要
2026年4月25日から約一ヶ月間、アートセンターBUGにて坂田ミギーが企画した『キベラ“スラム”から見つめる世界 ―語られてきた私から、語る私へ。―』が開催されます。この展示は、ケニア・ナイロビのスラム地区キベラで生活する若者たちが、自ら撮影した写真や映像を通じて、外部からの視点で語られるイメージを問い直す試みです。
キベラの若者たちの視点
キベラは、ナイロビ最大のスラム地区ですが、多くの場合、外部からの評価において単なる困難な環境として語られています。しかし、今回の展示では、若者たち自身が「語る主体」として立ち上がり、自身の目で捉えた瞬間や日常を共有します。多くの若者が『ジャーナリスト』になることを夢見ている理由は、彼ら自身がこれまで社会から無視されてきたと感じているためです。
この企画は、寄付によって得られたカメラと、専門家の指導を受けた若者が自身の生活を記録し、それを通じて自己表現の力を獲得していく過程を示しています。単なる記録を超え、彼らの視点からスラムのイメージを再構築する試みです。
展示内容
展示では、100点を超える作品を集め、またアーティスト自身による作品解説映像も流れる予定です。特に、会期中に“対話”の機会を設ける計画もあります。来場者は、キベラに住む若者に向けた質問を投げかけ、後日その回答を受け取ることができるのです。このようなインタラクティブな要素は、観客と被写体の間に「語りの往復」を生み出し、より深い理解とつながりを育みます。
坂田ミギーのコメント
企画者の坂田ミギーは「外部からの視点とキベラで生活する人々の視点は異なる」と述べています。彼は13年にわたり、キベラで現地の人々と関わりながら、その多様な日常や創造性を発信してきました。そして今、初めてキベラの人々が自ら語る場を設けられたことに喜びを感じています。この取り組みは、彼らにとっての「語られた場所」が「語る主体」へと変わる瞬間を記録するものです。
開催詳細
- - 主催: BUG(株式会社リクルートホールディングス)
- - 共催: SHIFT80
- - 開催期間: 2026年4月25日(土)~5月31日(日)
- - 開館時間: 11:00~19:00(入場無料、火曜休館、5月5日は開館)
- - 開催場所: BUG、東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F
- - 交通アクセス: JR東京駅八重洲南口直結
この展覧会は、キベラを訪れたことがない方々にも、その文化や創造性に触れる貴重な機会となるでしょう。ぜひ、多くの方々にご来場いただき、若者たちが自らの手で描く新たな物語を感じ取ってほしいと思います。アートを通じて、私たちが日々見落としている視点に目を向けるきっかけとなることを期待しています。