乳がんとQOL調査
2026-01-15 16:03:27

乳がん経験者のQOL向上とアピアランスケアに関する調査結果

乳がん経験者のQOL向上とアピアランスケアに関する調査結果



近年、がん治療が長期化・多様化する中で、患者の生活の質向上が課題となっています。特に乳がんは30代後半からの罹患率が急増し、結婚や出産、子育てなどのライフイベントとの両立が求められています。これを受けて、ライフネット生命保険株式会社が、乳がん経験者779人を対象にQOL(Quality of Life)とアピアランスケアに関するアンケート調査を実施しました。

調査概要


2025年10月に行われたこの調査は、乳がんを経験し5年以内に治療を受けた20歳から69歳の女性を対象とし、各種の不安やQOL維持のための取り組みについて尋ねるものでした。

QOL維持に関する不安


調査の結果、乳がん治療を受ける女性たちが抱える不安の中で最も多かったのが「がんの治療および再発や転移に関する不安」で、これを感じている人は55%に達しました。続く不安として、「治療による副作用や後遺症」が33%、さらに「治療費や付随する経済的な負担」が32%、そして「外見の変化」に対する不安が24%という結果でした。乳がんの治療は、身体的及び精神的な影響が大きく、多岐にわたる負担を強いるのです。

QOL向上のために行った取り組み


QOLの向上に寄与したと考えられる取り組みでは、最も多くの回答を得たのは「家族や友人とのコミュニケーション」で、13%の人がこれを挙げています。次いで「適度な運動」が9%、また「アピアランスケア」が同じく9%と続きました。特に若年層の20代-30代では、外見の変化に対するケアが21%と高い割合を示しています。

社会的つながりの重要性


乳がん治療中の心の支えに関しては、66%が「家族や友人との時間」が大きな力になったと答えています。「医療従事者からのサポート」や「趣味」を挙げる回答もあり、治療を受ける中で社会的つながりがQOL維持において極めて重要であることが浮き彫りになりました。

アピアランスケアの役割


アピアランスケアは、自己肯定感を保つために行われることが多く、57%の人がその目的をあげています。最も行ってよかったアピアランスケアの活動としては、43%が「ウィッグの購入・着用」を選び、目に見える部分のケアが精神的な安定に寄与していることを示しています。

経済的負担とその対策


調査では、QOL維持にかかる平均コストが43万円、アピアランスケアに関わる費用は平均34万円とされています。実施した71%の人が経済状況に影響を感じており、QOLの向上は経済的負担と表裏一体であることが明らかになりました。事前に医療保険やがん保険への加入が55%の人によって重要視されており、金銭的な備えがQOL向上を助けることが伺えます。

まとめ


今回の調査は、乳がん経験者が直面する経済的及び心理的課題を浮き彫りにしました。乳がんは治療や外見の変化、経済的な負担を伴い、多くの女性がそれに対してどのように向き合っているかが見えてきました。今後、がんの早期発見や検診の重要性についても声を大にしていく必要があります。この調査が、特にこれから乳がんを経験するかもしれない方々やそのご家族にとって、貴重な情報源となることを願っています。


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