2025年4月から、日本のプライム市場では企業が決算情報や適時開示を日本語と英語の同時に行うことが義務化されます。これは、国際的な投資家とのコミュニケーションを強化するための大きな一歩です。しかし、先日発表された東京証券取引所(東証)の「英文開示に関する海外投資家アンケート調査結果」においては、日本企業の英文開示にはまだ多くの課題が残されていることが明らかになりました。調査結果では、情報量の不足や英語版開示の遅れが指摘され、特に決算説明会に関する情報の英文開示の強化が求められています。
こうした中で、IR(Investor Relations)領域に特化したログミーFinanceは、決算説明会の書き起こし英訳支援を加速させ、企業が海外投資家に対してより効果的に情報を発信できるよう体制を拡張しています。ログミーは、2024年6月に「かえでIR社」との合併を通じて、IRの日英翻訳サービスを本格的に展開し、すでに500社以上の企業へのサービス提供実績があります。これにより、企業の英文開示の質を高める取り組みが進められています。
最近行われた調査によれば、投資家からは決算短信や適時開示以外にもIR説明会資料に対する英語対応が強く求められています。実際、調査では、英文開示が不足すると機械翻訳に依存することになり、結果として理解のギャップが生じるという意見が寄せられています。このため、決算説明会の資料や質疑応答を含む全文の英語化が求められているのです。
ログミーFinanceは、こうしたニーズに応えるため、IR翻訳の中核機能に加え、さらなるサービスの拡充を計画しています。具体的には、文書作成ソフトやデザインツールに対応したDTPサービス、動画の翻訳や字幕編集、Webサイトの多言語化などのサービスを新たに提供します。こうした取り組みを通じて、企業が海外投資家とのコミュニケーションをより円滑に行える環境を整えます。
また、ログミーFinanceは2025年9月16日(火)にウェビナーを開催し、英文開示資料に関する実践的なノウハウを提供します。このオンラインイベントには、上場企業で英文開示に従事する方が対象となり、海外投資家が関心を持つ決算説明会の書き起こしをテーマにした内容となっています。参加は無料で、公式サイトから応募できます。企業のメッセージを正確に伝えるためのスキルを磨くことができる絶好の機会です。
これらの講座やサービスにより、ログミーFinanceは企業と投資家をつなぐ架け橋としての役割を果たし、すべての人にIRを開放するというミッションを実現することを目指しています。すでに1,700社以上の企業が利用するIRメディアとして、決算説明会の書き起こしやIRイベントの内容を積極的に公開し、事業の透明性を高め、投資家との信頼関係を築く支援を行っています。
今後も、ログミーFinanceは企業の国際競争力を高めるために、IR翻訳や多言語開示のサポートをさらに強化していく方針です。これにより、企業がグローバルな市場でしっかりとした存在感を示し、より多くの投資家とのつながりを築けるよう努めていきます。