YUGEN Galleryの4周年記念展「不可視の痕跡」
2026年2月26日(木)から3月22日(日)まで、東京都港区南青山のYUGEN Galleryでは、開廊4周年を記念した特別展〈後期〉「不可視の痕跡」が開催されます。本展は、版画作家の植田爽介さんと書道家の田中岳舟さんによる作品が中心となり、多様な表現方法を通じて視覚的に捉えにくい「時間」や「行為」についての探求を行います。
展覧会の概要
本展では、版画と書道という異なるメディアを通じて、目に見えない時間の層や身体的行為の痕跡に焦点を当てます。版画は工程を積み重ねることで時間の流れを定着させ、書はその瞬間を身体で刻むという異なるアプローチを持つ両者の作品が出展されます。これにより、鑑賞者は新たな視点から「不可視の痕跡」を体感することができます。
版画アーティスト植田爽介のアプローチ
植田爽介さんの制作の中心には、脳神経回路をテーマにした《imagination Series》があります。このシリーズでは、MRIやMRAを用いて測定した自らの脳のデータを基に、神経回路や血管構造をモチーフとして版画に再構築しています。また、展示される《imagine Series》では、動物や製図用文房具の写真を組み合わせて、オーガニックとインオーガニックという異なる存在が交錯する形を生み出します。
書道家田中岳舟のメディア応用
一方、田中岳舟さんは、スマホやデジタルメディアの普及による書の変容を問う作品が綴られます。画面を筆として用い、文字を書く行為をビデオで記録し、そこから得られた画像を作品として展示します。このプロセスは、現代における書の身体性やその意味の変化を鋭く浮き彫りにします。
時間と身体、共通の問い
植田と田中の作品を通して扱われるのは、時間や身体、思考がどのように痕跡として残るのかという共通のテーマです。植田は時間を層として具現化し、反復と蓄積がもたらす深みを探求します。田中は書が生き残るための新しい方法を模索し、その過程で浮かび上がる一瞬の身体的痕跡を重視します。
交差する時間の構造
植田と田中のアプローチは異なって見えますが、時間に対する構造自体には共通点が存在します。植田の作品では時間が層として視覚化され、田中の作品では一瞬が強調されます。しかし、両者ともに選び取られる瞬間の背景には、見えない反復の痕跡が背景に広がっています。
開催概要
本展は2026年2月26日から3月22日までの間、YUGEN Galleryで開催されます。入場は無料で、毎日開館しています。特別なレセプションも予定されており、アートが好きな方々にとって見逃せない機会となるでしょう。
YUGEN Galleryの公式サイトでは、展覧会の詳細や作品購入も可能ですので、ぜひチェックしてみてください。公式サイトは
こちら。
まとめ
YUGEN Galleryの4周年記念展は、時間というテーマを中心に、異なる表現方法が交差する展示になっています。植田爽介さんと田中岳舟さんの作品を通じて、観る人々が新たな気づきを得られることでしょう。アートを通じて深い思索と感動を体験できる素晴らしいチャンスです。