OPQRST Nurse:看護教育の新しいスタンダード
看護師や看護学生にとって、正確な情報収集や適切な臨床判断を行う能力は不可欠です。しかし、実際の臨床現場でこれらのスキルを培う機会は限られており、多くの課題が存在します。そこで登場したのが、株式会社OPQRSTが開発した新サービス「OPQRST Nurse」です。
 OPQRST Nurse の特徴
「OPQRST Nurse」は、医療従事者向けの問診シミュレーション「OPQRST」を基にしたもので、AI模擬患者と対話することで、実践的な臨床スキルを学ぶことができます。具体的には、患者からの訴えやバイタルサインを整理し、看護の観点からアセスメントを行うプロセスを繰り返し体験することが可能です。
このシミュレーションでは、質問の意図や情報収集の流れを学ぶことができ、看護判断を体系的に高めることができます。2025年8月4日に正式なリリースを予定しており、47疾患に基づく423パターンの問診シナリオが搭載される予定です。また、模擬患者の性格や反応を設定し、よりリアルな学習体験が実現します。
 開発の背景
近年ステークホルダーからは、看護教育に求められる能力が厳しくなっています。患者からの情報をしっかり収集し状態を正確に把握するスキルは急務です。ただし、臨床現場での実践機会は限られているため、模擬患者や指導者の確保が難しいという課題があります。「OPQRST Nurse」は、AIを活用することでこの課題を解消し、看護師や看護学生が実践的なスキルを身につける手助けとなります。
 機能概要
このオンラインシミュレーションは、患者との対話を通じてアセスメントを行い、得られた情報を整理することが楽しめる内容となっています。協力的な患者だけでなく、不安や疼痛を持つ患者も想定した応答が可能で、多様なシナリオが展開されます。問診内容はログとして残り、自身の進捗を振り返ることで、さらに学びを深めることができます。
集合研修や個人学習、さらには多職種連携におけるコミュニケーションスキルの向上にも寄与することを目指しています。また看護師間の申し送りや医師への情報伝達といった医療者同士のコミュニケーションをトレーニングする機能も提供予定です。これにより、より円滑なチーム医療の実現へと繋がります。
 今後の展開
OPQRSTは、教育機関への導入支援を拡大し、学習履歴の可視化や評価指標の定量化など、教育効果を最大化するための機能の追加を目指します。法人向けのプランも用意することで、高校、専門学校、大学や研修病院におけるニーズに柔軟に対応していく方針です。
今後、具体的な提供開始日や利用プランについては、決定次第、公式サイトでの情報提供を行います。また、看護教育や臨床研修に新たな学び舎を提供することを目指し、患者との対話に自信のない看護学生や若手の看護師を支援するプラットフォームとして進化させていく方針です。
当社の公式サイト(
OPQRST)では、サービスに関するさらなる情報が随時更新される予定ですので、ぜひご注目ください。新たな看護教育の形を体験できる「OPQRST Nurse」が、業界にどのような変革をもたらすのか、期待が高まります。
 
