チェック・ポイントがWizと統合型クラウドセキュリティソリューションを発表
チェック・ポイントとWizの新たな一歩
サイバーセキュリティの世界的リーダーであるチェック・ポイント(Check Point Software Technologies Ltd.)は、2025年9月29日にWizとの戦略的パートナーシップを強化し、統合型クラウドネットワークセキュリティソリューションを発表しました。この協業は、クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)とチェック・ポイントのクラウドネットワークセキュリティを結合した新しいセキュリティモデルの展開を目指しています。
新しいセキュリティの基準
チェック・ポイントのクラウドセキュリティ担当VP、ポール・バルボーザ(Paul Barbosa)は、今回のコラボレーションを通じて「オープンガーデンアプローチ」を体現することを強調しています。彼によれば、両者が共同でリリースする新しいモデルは、企業がコードからクラウドに至るまで防止を最優先とした保護を実現し、リアルタイムでの可視性とリスク認識を通じて迅速な修復を可能にするといいます。
脅威の拡大とその対策
企業ネットワークがますます分散化される現在、攻撃の対象も広がり、クラウド環境のセキュリティ確保はより複雑化しています。しかし、チェック・ポイントとWizの新しい統合型ソリューションは、企業がこの課題に自信を持って立ち向かえる手助けを行います。新しいシステムは、攻撃者に先手を打ち、CISOやセキュリティチームの負担を軽減するよう設計されています。
クラウドセキュリティの課題を解決
Wizの製品拡張性およびパートナーシップ担当VPのオロン・ノア(Oron Noah)は、Wizのプラットフォーム上でCheck Point CloudGuardゲートウェイの設定状況を直接確認できる新機能を紹介しました。これにより、企業は自社のリスクを迅速に把握し、さらなる対策が可能になります。特に、サードパーティーの仮想ファイアウォールポリシーをリスク評価ツールに統合することで、セキュリティチームの作業効率を大幅に向上させることも可能となりました。
具体的な利点
新たな統合ソリューションの導入により、企業は以下のようなセキュリティ向上が期待できます。
1. 事後対応から予防への転換:脅威を未然に防ぎ、被害を未然に回避できる。
2. 可視性の強化と迅速な対応:修復作業にかかる時間とリソースが削減される。
3. 未知の脅威からの保護:AI技術により、ゼロデイ攻撃を防止します。
4. 設定によるリスクの低減:データアクセスや設定の見直しによるリスクの特定と解決。
自動化による効率化
さらに、Wizは新たにCheck Point Infinity脅威エクスポージャー管理(CTEM)との統合に成功し、企業はゲートウェイベースの修復フローを自動化できるようになりました。この結果、Wizのアラートが即座にCloudGuardゲートウェイ上での行動に変換され、対応のスピードを数時間から数分に短縮することができます。
登録数値に裏打ちされた実績
チェック・ポイントは、独立したテスト機関による評価でもその効果を示しています。CyberRatings.orgのテストでは、チェック・ポイント製品は100%のブロック率と誤検知ゼロを達成しました。また、Miercom社による2025年のセキュリティベンチマークレポートでは、Check Point Infinity Platformが99.9%のゼロ+1デイマルウェア防止率を確保し、フィッシング攻撃の防止率は99.7%という実績を上げています。
まとめ
この新たな統合ソリューションは、2025年9月29日より全世界で一般提供が開始されています。チェック・ポイントとWizはともに、企業が直面するクラウドセキュリティの課題に立ち向かうための効果的なツールを提供します。最新の技術を駆使し、未来のセキュリティ対策を共に築いていく姿勢は、サイバーセキュリティ業界における模範と言えるでしょう。これからの更なる展開に期待が寄せられます。