商船三井LBC社買収
2025-03-10 10:59:41

商船三井がLBC Tank Terminalsを買収しケミカル物流を強化へ

商船三井がLBC社を100%買収!ケミカル物流の未来を切り開く



株式会社商船三井(以下「商船三井」)は、オランダに本社を置く大手タンクターミナル企業LBC Tank Terminals Group Holding Netherlands Coöperatief U.A.(以下「LBC社」)の100%持分を取得することを決定しました。この買収により、商船三井はケミカルロジスティクス事業を強化し、さらなる成長を目指します。

買収の背景と目的


商船三井は、ケミカル業界の需要が今後ますます高まることに注目しています。LBC社は、欧州と米国で化学品を中心に扱い、合計約300万立法メートルのタンク容量を誇る世界最大手のタンクターミナルの1つです。このターミナルは、化学品メーカーやエネルギー会社に対し、貯蔵サービスを提供する重要な役割を担っています。

今回の買収により、商船三井は海上輸送から陸上の保管までのトータルロジスティクス体制を拡充し、顧客の多様な輸送ニーズに応えることを目指しています。これにより、商船三井はケミカル物流のリーダーとしての地位を築くことを狙っています。

グローバルな競争力の強化


商船三井のグループは、2019年にNordic Tankers、2024年にはFairfield Chemical Carriersの株式を取得し、既にケミカルタンカー事業を拡大してきました。これに続くLBC社の買収は、タンクターミナルでの陸上保管機能を新たに獲得するもので、商船三井の物流網をさらに強化します。

また、脱炭素社会に向けた動きが強まる中、アンモニアやCO₂の輸送需要も増加すると予想されています。商船三井はLBC社の持つ陸上貯蔵ビジネスを取り込むことで、次世代エネルギー事業の展開を加速させ、環境への配慮を忘れない企業としての姿勢を一層強調していく方針です。

今後の展望とシナジー効果


LBC社はタンクキャパシティの拡張を計画しており、この買収により商船三井は2025年の連結業績へもポジティブな影響を期待しています。さらに、ケミカルタンカー事業とタンクコンテナ事業とのシナジーを最大限に活用し、グローバルな競争力を高めていく考えです。

商船三井は経営計画「BLUE ACTION 2035」に基づき、安定した収益を持つポートフォリオへの変革を目指しています。これにより不況時にも黒字を維持するための手堅い戦略を確立しています。2025年3月期の業績への影響は限定的であり、期末配当予想に変更はないとのことです。

まとめ


商船三井のLBC社買収は、ケミカル物流の領域で新たな一歩を踏み出す画期的な出来事です。今後の経営計画を通じて、効率的で持続可能な物流サービスの提供を目指し、業界をリードしていくことでしょう。商船三井の新しい挑戦に期待が高まります。


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