帝国不動産が描く未来の賃貸管理
2026年5月26日、帝国不動産株式会社は不動産業界向けイベント『賃貸AIテックDAY』で自身が開発した独自のAI基盤『ACAT』の活用事例を発表しました。このイベントには、AI活用を推進する企業11社が参加し、リアルとオンラインを合わせて約260名の関係者が集まりました。
AI技術がもたらす業務の効率化
帝国不動産のAIX推進室長、田村有慶氏が登壇し、AIを活用した入居審査業務の自動化と社内ナレッジ活用について説明しました。従来、入居審査には約60分を要していた業務が、AIのサポートにより約10分に短縮できる見込みです。これにより生まれた時間は、顧客との対話や投資判断に充てられ、人的業務の質が向上します。
さらに、AIを通じた情報の共有が進むことで、各部署のデータが一元管理でき、これまでバラバラだった情報が有効活用できるようになります。帝国不動産は土地仕入れから賃貸管理までのプロセスを一貫して行う体制を整えており、これらのシステムを通じて、効率化と品質の両立を図っています。
セッションの概要
セッションは、全国賃貸住宅新聞社の河内鈴氏の進行のもと、帝国不動産やユーミーClass、日本エイジェントの代表者が登壇しました。ユーミーClassからはAIによる営業力向上の事例が紹介され、AIロープレや社内チャットボットが若手社員の成長を支えています。また、日本エイジェントは、音声ロープレや自動報告書生成など、実際の業務でのAI活用を明らかにしました。
学びから実践へ
田村氏はAI戦略について『人員削減ではなく、少数精鋭での売上と利益の最大化が重要』と強調しました。AIによって生まれた時間を実際の業務に再配分することが企業の成長に寄与すると述べました。さらに、現場の理解を深めるために、トップダウンだけでなくボトムアップのアプローチが必要だと語りました。
現場とのつながり
AI活用の現場浸透に関しては、ユーミーClassの菊池氏が、オンライン勉強会から対面での理解が必要性を話しました。ですので、各営業所との接点を大切にし、スタッフのITリテラシーを把握しながら、効果的なAI導入を進めることが求められます。このように、AIの活用は単なる技術の導入ではなく、現場の実情に寄り添った形で進められる必要があります。
今後の展望
帝国不動産は、AIとデータを駆使して賃貸管理業務の生産性向上と顧客対応品質の向上を目指します。また独自賃料データベースとAIの融合によって、データに基づく投資判断の精度を高めていく方針です。属人的な判断に依存せず、すべての関係者に価値を提供する不動産管理サービスを目指し、さらなる進化を図ります。
終わりに
帝国不動産は、AIを駆使した新しい時代の賃貸管理の実現に向けて邁進しています。これからの不動産業界の変革を担う存在として、同社の取り組みは非常に注目です。今後の活動にも期待が寄せられます。